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川崎晋氏、学研から『テンプラス』発表

頭のよくなるゲーム テンプラス(ショップ.学研)
2002年からボードゲームの販売を手がけている学研から、3月16日に新作『テンプラス』が発売される。数字の書かれたカードとタイルが入っており、「合計が10」をキーワードに3つのゲームが楽しめる。2〜4人用、1500円。
「サムズテン」は縦横に並べられたタイルの上を移動しながら、同じ色の合計が10になるようにタイルを取っていくストラテジーゲーム。合計が10より多くなると直ちに負けというルールがゲームに緊張感をもたせている。
「カウントアップテン」はカードを順番に出していって合計が10になれば得点、それ以上は失点というゲーム。同じ色なら何枚でも出せることから、うまく組み合わせて合計が10をめざしたい。
「ハンドテン」は山札からカードを引き、自分が取るか誰かに押し付けるかしながら、手札の合計が10になることをめざすゲーム。手札の合計が10より大きくなったら失点になってしまう。
いずれもシンプルにして運と戦略の要素を兼ね備えたエキサイティングなゲームに仕上げられている。
作者は『R-ECO』『グラグラカンパニー』の川崎晋氏。、『アルゴ』の若杉栄二氏、『ハッピードッグ』のA.R.ムーン氏、『ことば博士』『熟語博士』の馬場雄二氏などに続き、同人ゲーム界で高い評判を得ているデザイナーが入った。『R-ECO』に共通する小気味のいいジレンマがこのゲームのルールにも感じられる。
このゲームの売れ行き、そして今後の学研のラインナップにも注目しておきたい。
これまでの学研のボードゲーム(パズル、ブロックを除く。リンク先はショップ.学研)
アルゴジュモクマティックストルーゴ トリンカ ハッピードッグ ベルニーニだぶるすとんテンプラスあいうえおプラス ジャンケンプラス タングラムプラス テトラキューブプラスことば博士熟語博士

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B2Fゲームズより『エレメンツ』再版

エレメンツ、再版します。(B2FGames LLC.)
先日、チェコのボードゲームを独自輸入、販売にこぎつけた東京・立川のゲームショップB2Fゲームズが、今度はドイツのカードゲーム『エレメンツ』を再販するというビッグニュースが入った。
『エレメンツ』は手札から少しずつカードを出してスリーカードやフラッシュなどの役を作るドイツのカードゲーム。少しずつ出していくというところがポイントで、大きな役に見せかけたり、弱い札で油断させたりといった心理戦も楽しめる。当サイトの紹介はこちら
発売が1997年で、もう10年も前になる。それにメーカーのアドルング社の製品は日本であまり流通しておらず、絶版になった後はヤフオクなど入手経路が限られていた。そんな中、B2Fゲームズが作者のM-A.カサソラ氏に直談判し、リリースにこぎつけたというのは快挙以外のなにものでもない。
同じように絶版になったゲームを日本で再版したケースとしてはオフィス新大陸が『ボードゲームキングダム』の付録にしたR.クニツィア氏の『ゼロ』などがあるが、海外版権の取得が難しいことや、国内流通していると再版してもあまり売れないなどの事情があってなかなか実現しないのが現状だ。その点、内容のわりに知名度が低い『エレメンツ』は、B2Fゲームズの目のつけどころが素晴らしい。
4月8日、ゲームマーケットからの発売を予定しているという。この機会に未プレイの方はぜひ手に入れよう。