ドイツ・メンサ賞に『頭脳絶好調』
対象となったのは2004年から2008年の間にドイツで発売されたボードゲームで、運だけのゲーム、知識だけを問うゲーム、キッズゲームは除く。2009年の4月から7月にかけてノミネート投票が行われ、上位だったゲームについて8月から10月に決選投票が行われた。
ノミネートされたのは『アグリコラ』『ケイラス』『ドミニオン』『頭脳絶好調』『フィレンツェの匠』『ハイブ』『パンデミック』『ディアヴォロの橋』『大聖堂』『ストーンエイジ』『ウボンゴ』『ザヴァンドールの王笏』の12タイトル。決選投票では『頭脳絶好調』13%、『ドミニオン』11.7%、『ウボンゴ』11.1%、『ストーンエイジ』9.5%、『大聖堂』9.2%のポイント獲得となった。
授賞式は1月30日にヘッセンで行われ、その前々日には第2回『頭脳絶好調』ドイツ選手権の決勝も同会場で開かれる。
『頭脳絶好調』は2004年に発売されたR.クニツィアによるタイル配置ゲーム。ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、オーストリアゲーム大賞、ドイツゲーム賞5位、スイスゲーム賞フリーク部門1位、日本ボードゲーム大賞(入門者部門)1位、などの評価を収めている。
・Wikipedia:メンサ
・Mensa Spielepreis公式ページ
・Einfach Genial ドイツ選手権公式ページ
『アールエコ』アミーゴから
『アールエコ』はゴミのリサイクルをテーマにしたゲーム。分別せずに捨てられたゴミを、業者となって分別回収する。たくさん回収して利益を上げたいが、多すぎると不法投棄しなければならなくなり、失点になってしまう。
このゲームは、日本人ゲームデザイナーの海外進出の先駆けとなった作品である。2004年のゲームマーケットでカワサキファクトリーから同人ゲームとして発売され、2006年にヤポンブランドが初めてエッセン国際ゲーム祭に出展して世界デビューを飾った。これを知ったアメリカのズィーマンゲームズが2007年に英語版を発売。そして今回、世界のボードゲームシーンの中心であるドイツ市場での発売となった。
デザインはその都度変更されており、カワサキファクトリー版、ヤポンブランド版、ズィーマンゲームズ版、アミーゴ版の4種類が存在する。今回発売されたアミーゴ版のイラストは、『アグリコラ』や『ルアーブル』を手がけたK.フランツ氏が担当している。
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