今度の日曜日はTGF
国内のボードゲームイベントではゲームマーケットに次ぐ規模となるテーブルゲームフェスティバルが、28日(日)、東京都立産業貿易センター(東京・浅草)にて開催される。10〜17時。入場料200円(高校生以下無料)。前情報がほぼ出揃ったところで、今回の見どころを見ておこう。
まずはデッキ構築ゲーム。ワンドロー(A)では協力型の『はやぶさ君の冒険』を新発売、ブロッコリー(B)ではグループSNEが製作中の『エンドプレイカー!』がテストプレイできる。ホビージャパン(I)はシリーズ最新作『ドミニオン:繁栄』を先行販売。アークライト(P)は発売したばかりの『リトルバスターズ! エクスタシーカードゲーム』や『サンダーストーン』が購入できる。同人ではGOTTA2(37)の『3SUKUMI』がある。
次に先月のエッセン国際ゲーム祭で発売になった新作輸入ゲーム。メビウスゲームズ(C)はハンス・イム・グリュック社やアミーゴ社、プレイスペース広島(G)はアドルング社やレゴ社、ホビージャパン(I)はエッガート社やハリケーン社、ゲームストアバネスト(V)はクワリ社などを用意している模様。韓国ヴィジョナリー社(M)の新作にも注目だ。
それから日本語版では、ホビージャパン(I)が『ドミニオン:繁栄』のほか『レース・フォー・ザ・ギャラクシー:帝国対反乱軍』を先行販売し、アークライト(P)が『ギフトトラップ』日本ローカライズ版を発売、ジーピー(O)は昨日発売したばかりの『カタンの開拓者』携帯キャリーケース版を出展する。
そしてオリジナルゲームでは、エッセン国際ゲーム祭からの凱旋出展をはじめ注目作がずらり。ワンドロー(A)の『RRR』、ピグフォンの『バスストップボードゲーム』『トラッカーズ1.5』、カナイ製作所(6)の『舞星』ほか、OKAZU brand(15)がゲームマーケットで評判の高かった『EKIDEN』を、Qvinta Essentia(16)が『キャット&チョコレート/ビジネス編』を販売する。また冒険企画局(T)の新作パーティゲーム『フルーツランド』、ゲームマーケットで注目を浴びた遊星からのフリーキック(く)の『ビーンストーク』、海外展開を始めた高天原(1)の『日本書紀』なども要チェックだ。
最後に書籍。先月発売されたムック『アメージングテーブルゲーム』(L)、売り切れになっていた『ドイツゲームでしょう!』を改訂増補した2010年版がグランペール(R)から、またトレカ番長&FT書房(こ)では『ドミニオンきまぐれカード批評』『アグリペディアvol.1〜3』が販売される。
ほかにも最近発売されたボードゲームや次のゲームマーケットで出展されるゲームのテストプレイなど、1日では遊びきれないたくさんの作品が出展される。恒例のスタンプラリーや、各ブースでもお楽しみイベントなども盛りだくさん。今度の日曜日は浅草へゴー!
・テーブルゲームフェスティバル2010F:当日配布用パンフレット
『カタンの開拓者』携帯キャリーケース版発売
1995年の発売以来、世界中で1500万セット販売されたドイツゲームの王者が3度目の日本語版となって登場。プレイヤーは無人島に入植し、資源を集めて街を拡げる。ダイスあり、交渉あり、陣取りありの総合的なボードゲームだ。
これまでトライソフト、カプコン(ハナヤマ)が日本語版を制作してきたが、今回は『ウィザード』などを手がけるジーピーが制作。オリジナルの版元であるコスモス社(ドイツ)が今年、発売15周年を記念してデザインを一新したのに合わせ、イラストやルールを最新版に準拠。さらに世界初となるアタッシュケースを採用し、収納にも持ち運びにも便利なコンパクトサイズに作り変えた。
収納は、アタッシュケースの中に型箱が入っていてきちんと収まるようになっている。チップは小袋に入れて、ルールと一緒に型箱の下にしまえばばっちり。
特筆すべきは2100円という価格で、5000円以上だったトライソフト版、3780円のカプコン(ハナヤマ)スタンダード版からはるかに下がり、カプコン(ハナヤマ)ポータブル版の1344円に近づいた。これなら気軽に手に取ったり、身近な人にプレゼントしたりするのによいだろう。ボードゲーム専門店以外に販路がどれだけ広がるか注目される。
下の写真(クリックで拡大)は、上からトライソフト版、ジーピーの携帯キャリーケース版、カプコン(ハナヤマ)のポータブル版。カードはオリジナルと同じサイズで、コンパクトなだけでなく遊びやすさも追求している。開拓地・都市・街道のチップだけ紙製で型紙から抜きづらいのが玉に瑕だが、オリジナル版を持っている人はコマだけ差し替えてプレイすることもできる。