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ブルゴーニュ(Burgund)

1つのダイスからアクション無限

アレアが来春発売を予定している新作の試作版。作者のフェルトがアレアから発表するのは通算5タイトル目になる。エッセン国際ゲーム祭では、入り口にほど近いラベンスバーガーのブースから隔離され、奥まった9番ホールでひっそりとデモプレイが行われていたにも関わらず、次のゲームに入ろうと並んでいる人がいるのはアレアのブランド力を感じる。
基本はダイスゲーム。ダイスを振って、出目に対応するエリアからタイルを取り、自分のボードの出目に対応するマスにタイルを置く。タイルにはさまざまな特殊能力と得点パターンがあり、自分の戦略にあったタイルを選択することで差をつける。
タイルには、自分の街を広げる六角形のタイルと、勝利点などを得る四角形の商品タイルがある。街タイルは、常に隣接して置かなければならず、置けるカラーも決まっていて、置く順序もよく考えなければならない。
ダイスの目を増減できるチップがあり、また同じ目でもできるアクションが複数用意されているので、運の要素は高くない。むしろ、無数にある選択肢からベターな選択を重ねていくことになる。したがってプレイ時間も長めで、初プレイでは2時間を超える。
編集者S.ブリュック氏直々のインストによりメビウスおやじさんたちとプレイ。1ラウンドだけの参加で、メビウスママさんに代わって頂いたが、考えることがたくさんあって刺激的なゲームだった。
Burgund
S.フェルト/アレア(2011年予定)
2〜4人用/12歳以上/30〜120分

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ひつじのショーン:野菜サッカー(Gemüsefußball)

ドライブシュート!……ムリ
クレイアニメ『ひつじのショーン』によるゲームは2009年から7タイトル作られ、いずれもコスモス社である。有名デザイナーが手がけており、単なるキャラ商品ではない。
『野菜サッカー』は、名作『バンパレナ』のように、ボールの転がる行き先をプロットするゲームだ。小箱ながら、大人でも白熱するアイデアが仕掛けられている。
スタートチップ、壁チップ、得点チップの中から、1枚ずつ取っていく。スタートチップでボールのスタート地点と手番順が決められる(1人1枚)。壁チップは箱を使った斜面の好きな箇所へ差し込み、得点チップは4ヶ所あるボールのゴール地点に置く。
何周もしてチップを全部取るか設置したら、いよいよボールをシュートしよう。チップの順番に、ボールを置いて指で弾き、斜面を転がす。盤外に吹っ飛んだりせず、無事ゴールにたどり着いたら得点チップをゲット。
2番手以降は1箇所、壁チップを移動できる。そしてシュート。前の人が得点チップを取ったゴールにまた入っても、何ももらえない。4番手まで終わったら、チップを全て元に戻して次のラウンドへ。規定ラウンド終了後に、得点チップの多い人が勝つ。
1番手は、目の前に壁が幾重にも立ちふさがり、途中で止まったり、盤外に弾き飛んだりしてまずゴールできない。4番手くらいになると、入りそうな場所はもう得点チップがなくなっている。手番順とともに、おはじきのテクニックが試される。
karokuさんが果敢に1番手を取るも、連続でハズレ。私は手堅く2番手を狙うも、安い穴にしか入らない。その間にふうかさんが高得点をゲットして勝利。終了後、けがわさんと1番手でシュート練習したが、2割くらいの成功率だった。
Shaun der Schaf – Gemüsefußball
ブラント夫妻/コスモス社(2009年)
2〜4人用/5歳以上/20分