スイスゲーマーズ賞2011に『ローマに栄光あれ』
スイスのボードゲーム賞は2007年まで選ばれていたが、2年間中断。昨年、愛好者主体の賞が新たに立ち上がり、2010年には『世界の七不思議』を1位に選んでいる。サークル単位でベスト5を挙げ、上から8,5,3,2,1点として集計する仕組み。
今年の1位に選ばれた『ローマに栄光あれ』はアメリカの作品(原題”Glory to Rome”)で、ローマ皇帝ネロが火災で失われた街を再建するカードゲーム。史実に基づく200枚近いカードは、レンガや石材などの資材と、街の門や塔などの建築物になっており、パトロンや職人などの職業を使って築いていく。
2位にはフランスを舞台にした『ブルゴーニュ』、3位にはスイスを舞台にした『ヘルベチア』が選ばれた。
【スイスゲーマーズ賞2011】
1位:ローマに栄光あれ(La Gloire de Rome/フォロソフィア)36点
2位:ブルゴーニュ(Les Châteaux de Bourgogne/アレア)24点
3位:ヘルベチア(Helvetia/コスモス)18点
4位:カラヤのスルタン(Sultans de Karaya/MJゲームズ)13点
同 :エアライン・ヨーロッパ(Airlines Europe/フィロソフィア)13点
・Swiss Gamers Award:Rusults
サウンズ・ライク・ア・プラン(Sounds Like a Plan)
「バンジージャンプに挑戦」「タージマハルに行く」「IQテストで高得点を取る」「宇宙人に会う」などといったチャレンジに、ナイスなアドバイスを送るアメリカのコミュニケーションゲーム。タイトルは「よさそうなアイデアだね」という意味。
親はサイコロを振って、今回の審査基準を決める。「BEST」は一番よさそうなアドバイス、「WORST」はその反対で最悪のアドバイス、おばあちゃんマークはおばあちゃんが言いそうなアドバイス、子供マークは子供が言いそうなアドバイス。水晶マークが出たら親のお題はシークレットとなり、「WILD」が出たら以上の5つの中から好きなものを選べる。
お題は1枚のカードに3つ書いてあり、親が好きなもの(自分がもっともやりたいもの)を選ぶ。ほかの人は、手札のアドバイスカードから1枚を裏にして出し、誰がどれを出したか分からないように混ぜて発表。『アップルトゥアップル』方式である。
親はひと通り見てから、基準に合うと思われる順に並べる。完全な主観でよい。そして、並べられた順に得点して次の人が親。得点するたびにコマが進んで、最初にゴールした人が勝者となる。
私のお題は「水の中で5分間息を止める」だった。そしてサイコロは子供マーク。アドバイスは「息をしない」―当たり前だろ!、「水を飲む」―その手が…ないない、など、どれも突っ込みどころ満載なアドバイス。鴉さんのお題は「乗馬をする」でダイスは「WORST」、アドバイスは「携帯電話をもってくる」「コイントスをする」など意味不明なものばかりで大弱りだったが「睡眠薬を飲む」を1番に選んでいた。結局、つぼにはまったアドバイスでcarlさんの勝利。
箱には「1.プレイ 2.笑う 3.勝つ* *1〜3を繰り返す」と書いてある。的外れのアドバイスが笑いのツボにはまることもあって確かに笑えた。
Sounds Like a Plan
J.ジョンソン、C.マクキャシー・エヴァンス/ゲームライト(2010年)
4〜8人用/10歳以上/30分
国内未発売