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アンケート:日本語版の購入先

Q.62:次々と発売される日本語版、どこで買う?(2012年7月)

A.専門店 87票(44%)
B.アマゾン 83票(42%)
C.ホビーショップ 30票(15%)

日本語版バブル」などというコラムを書いてから2年近くが経ちますが、日本語版のリリースは鈍ることなく、今月も『フラッシュポイント』『ピクトマニア』『潜入スパイ脱出』『荒野の1ドルペンギン』などたくさんのラインナップが予定されています。はじめに外国語版が販売され、人気の高まりを受けて日本語版制作が決定するという流れに、日本語版が出るのを待つという人も。
日本語版は日本語ルール付き外国語版と比べると販売量が多く、専門店だけでなく、アマゾン、といず広場やあみあみなどのホビーショップでも販売されています。今回のアンケートでは、どちらから購入しているかを尋ねました。
結果、専門店とアマゾンがほぼ同じパーセンテージという回答が寄せられました。専門店では、ほかに欲しいゲームと一緒に買うことができるというメリットがありますが、アマゾンやホビーショップがが価格面で攻勢をかけてきています。「日本語版は取り扱うメリットが少ない」という専門店の声もあり、日本語版の増加は業界の形態まで影響を与えている模様です。
8月のアンケートは、インターネット上に公開されている日本語訳ルールの利用についてです。有志によって、海外ボードゲームのルール日本語訳が次々と公開され、個人輸入して遊べるようになりました。これに呼応して、独自の日本語ルールを作成せずに販売している業者も登場しています。そこで、公開日本語訳ルールをどれくらい利用しているか、お尋ねします。利用方法は訳なしボードゲームを購入して遊ぶ場合でも、気になるゲームをチェックするだけの場合でもかまいません。一番近いと思うものをお答え下さい。
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ケルトダイス(Keltis – Das Würfelspiel)


2008年のドイツ年間ゲーム大賞受賞作『ケルト』は、さまざまな派生作品を生み出した。追加ボード、カードゲーム、タイルが翌年、オラクルが翌々年、そして1年おいてダイスゲームである。作者のクニツィアはこうした派生作品が得意で、『インジーニアス』(2004年)は2人用トラベル版、パズル、ジュニア、タイル(ゲニアール)、カードゲーム、スペシャルと来て今年ダイスゲームが発売された。
『ズーロレット』もダイスゲームが今年発売されている。『カルカソンヌ』がダイスゲームになったのは昨年だが、これまでダイスが好まれなかった(ドイツ年間ゲーム大賞でダイスを使うゲームが選ばれるのは4回に1回、ドイツゲーム賞では10回に1回ほどである)ドイツで、今になってダイスゲームが流行っているのは面白い。
ケルトダイス
5個のダイスを振り、1種類だけ選んでその目のコマを進める。振り直しは1回まで。うまくいけば、最大5マス進めるわけだが、そううまくはいかない。進めたくない事情もあって、1マスしか進めないことも少なくない。
進めたくない事情とは、『ケルト』の基本システム「何マス目かまではマイナスで、スタートしないほうが得」にある。コマは最大4個出せるが、終盤ではスタートしないほうがよいかもしれない。たくさん目が出たが、今スタートして大丈夫か? 大いに迷う。
さらに裏面の上級ルールでは、入れないマスがある。このマスの手前まで行ったら、一気にダイスを2、3個揃えて飛び越えなければならない。ダイスを振る手にも力が入る。
「願いの石」タイルも健在。願いの石の目2つにつき1枚を獲得できる。これも少ないと失点になってしまうので、どの時点で手に入れるか考えておかなくてはならない。
1ゲームは10分ほど。ダイスを振る楽しさに加えて考えるところもあり、これがあれば『ケルト』はいらないのではと思うほどの出来のよさである。もっともいくら考えても、ダイス運がよすぎて圧勝とか、逆に惨敗という展開も十分あるけれども。どんなゲーム展開だったかは、下記のリンクをご覧ください。
Keltis – Das Würfelspiel
R.クニツィア/コスモス(2012年)
2〜4人用/8歳以上/20分
ふうかのボードゲーム日記:ケルトダイス