シュピール’12新作情報:ツォッホ出版
コンポーネントの美しさで知られるツォッホ出版はキッズゲームに特化しています。
B.ポコリニック作、2〜4人用、6歳以上、20〜30分。
三角形の鏡をタイルの上に置き、できあがったパターンの羽根をもつ蝶々を探します。タイルを1枚ずつめくって、見つかったら獲得。タイルをすべて裏にして、鏡の置き方を変えて次の蝶々を探します。タイルの位置は変わりませんので、どの蝶々がどこにあるかを覚えておいたほうが有利ですが、羽根のパターンしか変わらないので覚えるのはたいへんです。たくさんの蝶々を見つけた人の勝ちです。
T.フツラー作、2〜6人用、6歳以上、20〜30分。
サルたちがおいしいフルーツを求めて木に登ります。でも木の上ではボスザルのバナナマッチョが邪魔をします。手番にはダイスを振って、出た目の組み合わせで得点し、木を登ります。一方で、バナナマッチョ役のプレイヤーもダイスを振り、バナナマッチョが全部揃うとバナナを投げ込んできます。その前にダイスを振るのを止めておかないと、バナナで滑って木から落ちてしまいます。最初にゴールできたサルの勝ちです。
V.フルカド、J.P.マース作、2〜6人用、8歳以上、15〜20分。
フランスのMJゲームズから2011年に発売され、日本ではホビージャパンが取り扱っている『ガラパ・ゴー!』のドイツ語版です。イラストも刷新され、頭がゾウで胴がワニ、頭がライオンで胴がキリンといった珍しい動物カードが並んでいます。頭がライオンで赤い星が含まれていないなどの動物がカードで指示され、これだと思う動物の上に自分のコマを置きます。正解ならば獲得でき、一番多く集めたプレイヤーが勝者です。
A.シュミット作、2〜5人用、8歳以上、20〜30分。
8面ダイスを振って、中央に並んだカードの数字以下になる組み合わせでカードの上に出します。ラウンド終了時に、ダイスを置いたカードが獲得できますが、同じカードに複数のプレイヤーがダイスを置いている場合、そのダイスを振りなおして戦わなければなりません。プレイヤーによってダイスの個数が異なるので、戦いが有利になることも不利になることもあります。カードには足跡マークがあり、この合計で勝者を決めます。
C.クライナート作、2〜6人用、6歳以上、20分。
昨年ドイツ年間キッズゲーム大賞を受賞した『カラフルミミズ(Da ist der Wurm drin)』のダイスゲーム版。カードゲーム版『ミミズレース(Streifen Toni)』に続いてシリーズ3タイトル目となります。フルーツダイスを振って自分のカードと同じものを取ります。取るダイスがなかったら振りなおすことができます。全部のダイスが取られたら、ミミズはそのフルーツを食べて前に進みます。全色のフルーツを最初に食べたミミズが勝ちます。
日経新聞に国産ボードゲームのクロスレビュー
本日付の日本経済新聞の「新製品バトル」(35面)で国産のボードゲームが登場した。『人生ゲームGO!GO!』、『野球盤メガスラッガー』、『絶叫!おばけ屋敷ゲーム』が国内市場動向やクロスレビューとともに紹介されている。
いずれも今年発売された新製品。『人生ゲームGO!GO!』は「人生教えるなら説教するより一緒に遊べ」というキャッチコピーがあること、『野球盤メガスラッガー』は打球が野手の頭上に飛ばせること、『絶叫!おばけ屋敷ゲーム』はネット通販での売れ行きがよいことなど、各商品のセールスポイントを挙げる。ボードゲーム一番の隆盛期である70〜80年代に遊んだ親世代の牽引で、現在も需要が見込めるというメーカーの声を掲載している。
また、楽しさ、デザイン・価格、その他の注目点の3項目についてクロスレビュー形式で専門家の味方を紹介。「ジョーコデルモンド」のあきお氏、日本マインドスポーツ協会の前野茂雄理事長と共に、当サイトの管理人もレビューした。
日本玩具協会のまとめによる「一般ゲーム」の国内市場規模が2011年年度に117億円(前年度比+13%)であったこと、それゆえ今年度は反動で前年度を下回ることも予想されることなど、市場分析もしている。1000人の読者アンケートは、過去1年間に遊んだゲームを尋ね、約11%がアナログゲームで遊んだと答え、その内容(複数回答可)はトランプが7.8%、人生ゲームが3.6%、将棋が2.4%、麻雀が2.1%となっている。
日経新聞は定期的にボードゲームを取り上げており、最近では昨年4月の「日経プラス1」に「何でもランキング」、今年3月の「日経プラス1」に、「ゼロから始めます」の記事がある。