韓国でカードゲームのデザインコンテスト
コーリア・ボードゲームズは『ドミニオン』『カルカソンヌ』『アグリコラ』『カタンの開拓者たち』などの韓国語版を制作している出版社。ゲームデザインコンテストを開催するのは初めてとなる。
募集しているのは、ルールが簡単で、バランスがよく、繰り返し遊べる作品で、未発表のものに限る。国籍は問わないが、記載言語は英語か韓国語に限る。イラストは原則として審査対象とならない。127 x 170 x 55mmのパッケージに収まれば、カード以外のコンポーネント(チップなど)があってもよい。1人1作品のみ。
応募は完成版のルール、試作品の写真、簡単なゲーム説明、デザイナーの情報を記した専用シートをメールで送る。10月10日〆切で、一次審査を通過した作品には10月22日まで試作品の提出が求められる。
最終結果は11月7日に発表され、1位に1000ドル(約78000円)、2位に400ドル(約31000円)、3位に200ドル(約16000円)の賞金が贈られるほか、改めて契約した後にコーリアボードゲームズから出版されることもある。
問い合わせはボードゲームギークのフォーラムにて(英語)。
・Korea Boardgames:2012 코리아보드게임즈 게임 공모전
デブペンギン(Der Fette Pinguin)
お母さんと遊ばないこと
きわどい質問に、ほかのプレイヤーがどちらで答えるか当てるコミュニケーションゲーム。箱絵のかわいさと裏腹に、対象年齢18歳以上で、箱には「注意!お母さんと遊ばないこと」と書いてある。
手番にはサイコロを振って、出たマークの質問を読み上げる。カードは1枚1枚テーマがあり、マークは「心と体」「究極の選択」「人生は短い」「ベッドの上で」など。質問はいずれもきわどい。「初体験の相手を両親は知っている」「他人の血を飲むのと、自分のおしっこを飲むのとどちらがいいか」「中毒になるならアルコールと麻薬のどちら?」「セックスは肉体の交わりか、心の交わりか?」……。
手番の人が質問を読み上げたら、ほかの人は赤か緑のカードを隠して出す。手番の人は1人ずつ、赤か緑かを当て、当たった数だけ自分のペンギンが進むようになっている。
マス目によって、イエスと答えた人がそのストーリーを話し、手番の人がホントかウソか当てたり、パートナーを指名して相談したりする。当てれば2マス進み、外れれば1マス戻るところでうまく当たるかが勝敗のカギだ。
鋭い読みと2倍マスでの成功でcarlさんが1位。1人1人の性格や普段の言動を読んで当てにいかなければならないが、プライベートすぎて分かるわけない問題も。この人はこうだからとか、ああだからという発言に、自分がどう見られているかも分かって楽しい。
Der Fette Pinguin
A.シャウフス・ラウルセン、M.レース・アンダーセン作/マールゲームズ(2011年)
2〜8人用/18歳以上/60分
国内未発売