『アグリコラ:牧場の動物たち』日本語版発売
ホビージャパンは本日、名作農業ゲーム『アグリコラ』を2人だけで手軽に楽しめる『アグリコラ:牧場の動物たち(Agricola – Die Bauern und das liebe Vieh)』日本語版を発売した。2人専用、12歳以上、30分、3,990円。注目の新作が予定より1ヶ月近く遅れての登場だ。
国内外で人気の高い『アグリコラ』を、単体で短時間で遊べるようにした作品。『アグリコラ』では2人で60分ほどだったプレイ時間を30分に短縮。木製のかわいい動物コマがたくさん入っており、より多くの人が遊べるようになっている。オリジナルは今春、ルックアウトシュピーレ(ドイツ)が発表したもので、2012年の国際ゲーマーズ賞(2人ゲーム部門)に輝き、すでに今秋に拡張タイル(国内未発売)も発売されている。
プレイヤーは農夫となって羊、猪、牛、馬を飼育する。3人の働き手に手伝ってもらい、動物たちを農場で飼ったり、厩を作ったり、柵で囲んで牧場を作ったり、農場を広げたりしていく。厩は家畜小屋に、住居は木骨造りの家に改築できる。毎ラウンド、働き手はそれぞれ1アクションずつ行うが、どのアクションが選べるかは全て、ゲームボード上にあって一目瞭然。どのアクションも1ラウンドにつき1回しか使えないが、両プレイヤーが働き手を交互に置くので、重要なアクションを確実に行えるかどうかは、両者の駆け引き次第となる。ゲーム終了時により多く動物を飼育し、より価値の高い建物を建てたほうが勝者となる。
アンケート:公開和訳の利用
Q.66:公開和訳をあてにして日本語ルールのないゲームを入手することが・・・(2012年11月)
A.よくある 59票(25%) | |
B.たまにある 76票(32%) | |
C.ほとんどない 104票(44%) |
海外からの輸入ボードゲームは、日本語ルールが最初からついてくることは稀です。国内のショップで購入するときは、国内のショップが作成した日本語ルールが付属しますが、海外から個人輸入するときは自分で日本語ルールを手配しなければなりません。そこで大いに役に立つのがネットに無償で公開されている日本語ルールです。当サイトでまとめているルール和訳の網によれば、こうして公開されている日本語ルールが1300タイトル近くに上ります。
アンケートでは、こうした公開日本語ルールがあることを前提にして、日本語ルールのないゲームを入手することがあるかをお伺いしました。結果、入手したことがある人が6割近くに達し、よく利用する人も4人に1人でした。前回のアンケートでは、ドイツアマゾンの利用率が35%ほどだったことから、「公開和訳ルールの存在によって、国内ショップの売り上げが落ちるとは限らない」と推定しましたが、この結果を見て前言撤回、国内ショップへの影響も相当大きいと考えるようになりました。
今年はこの問題についてさまざまな議論がなされましたが、国内ショップも呼応するかのように、公開ルールと競合しないアイテムの掘り起こしや日本語版化、オリジナルアイテムの制作など、新しい動きを見せています。愛好者の広がりと共に、日本のボードゲームシーンがどう変わっていくか、今後も注視していきたいと思います。
今月のアンケートは、日本語版が出たときの買い替えです。次々と日本語版が発売されている昨今、すでに輸入版をもっている作品の日本語版が発売されることも珍しくなくなりました。そのときあなたはどうしますか? 3択の中から、最も近いと思うものをお選び下さい。