オランダゲーム賞2013ノミネート
大賞は昨年の3月から1年間にリリースされた新作。昨年に引き続き、一般投票による選考を行わず、ノミネートから大賞まで一貫して審査員が決める。審査員はボードゲームショップ店長、ボードゲームジャーナリスト、ボードゲーム関連団体のメンバーなど11名。大賞は6月中旬に発表され、夏のボードゲーム祭で授賞式が行われる。
ノミネート作品は日本でも人気のあるドイツ、アメリカ、フランス、チェコの作品が並び、オランダ国産品は昨年に引き続き1タイトルも入っていない。昨年は『ランカスター』、一昨年は『ハンザ・テウトニカ』を選出した同賞が2つの部門をどう使い分けるか注目される。
【オランダゲーム賞2013】
ファミリー部門
ノミネート:コニーアイランド(Coney Island / ホワイトゴブリンゲームズ)
〃 :フラッシュポイント:火炎救助隊(Flash Point / 999ゲームズ)
〃 :キング・オブ・トーキョー(King of Tokyo / セレクタ)
エキスパート部門
ノミネート:テラミスティカ(Terra Mystica / ホワイトゴブリンゲームズ)
〃 :トラヤヌス(Trajan / ホワイトゴブリンゲームズ)
〃 :ツォルキン:マヤの暦(Tzolk’in: de Kalender van de Maya’s / ザ・ゲームマスター)
・Nederlandse Spellenprijs:Verkiezing familie 2013
・Nederlandse Spellenprijs:Verkiezing expert 2013
集団面接(Group Interview)
同じことをしているのに点数が違う
秘密の条件を推理して、面接官に気に入られることを目指す多人数ゲーム。今春のゲームマーケットの新作で、会場のデモプレイでも大いに盛り上がっていた。封筒にファイルケース入ったコンポーネントも目を引く。
面接官は、カードを6枚引いて、ファイルケースの中の+5~-5点に自由に配置する。そして、何の面接かを皆に告知してスタート。「今回はホストクラブの面接です」
何の面接かをヒントにして、順番に1人ずつ、好きなアクションを行う。アクション中、面接官は6つの条件に当てはまるかどうかを採点し、最後に合計得点を言う。「0点!」一生懸命やったのに、0点だったときは虚しい。終わったら次の人のアクション。
そのうち、何かしらないが得点になったり失点になったりする人が出てくるので、得点になった人の真似をしてみる。「8点!」同じことをしているつもりなのに得点が下がってしまったりすることも。
2周目に入る前に、面接官はヒントを出す。「となりの人をお客さんに見立ててやってみて下さい。」この新しいヒントと、ほかの人の得点状況で、より高得点を目指す。1回目と2回目の合計得点が一番高い人が内定を勝ち得る。全員が面接官をするまで行い、内定の多い人が勝ち。
鴉さんの面接官は「教会」。お坊さんが2人いるんですけど・・・・・・といいつつやってみる。十字を切って、合掌して、隣の人の肩に手を当てて・・・「9点!」 それから皆が十字を切って合掌する流れ(笑)。実は目を閉じているか否かで加点があり、合掌しながら目を閉じている人と閉じていない人とで得点がばらけた。
同様の作品として『3つの掟(三戒)』があるが、コマなどを使わないためよりダイナミックで、シチュエーションも含めて大笑いして楽しめた。ある程度のハイテンションが求められるけれども。
集団面接
作者不明/ひとじゃらし(2013年)
5~9人/12歳以上/30分
ひとじゃらし:集団面接