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『アグリコラ:牧場にもっと建物を』日本語版、6月中旬発売

牧場にもっと建物をホビージャパンは6月中旬、『アグリコラ:牧場の動物たち』の拡張セット『牧場にもっと建物を(Agricola: Mehr Ställe für das liebe Vieh)』を発売する。2人用、12歳以上、30分、2520円。プレイするには2人専用のボードゲーム『アグリコラ:牧場の動物たち』本体が必要。

特別な建物タイルが27種類入った拡張セット。このうち毎ゲーム、4枚をランダムに抜き出し、基本セットの建物タイル4枚と一緒に使う。家畜を増やすのを助けたり、未使用スペースが使えるようになったりなど、さまざまな効果で得点パターンが増える。一方、道に面しているところにしか建てられないなど、制限のある建物があって配置に迷う。

昨年のエッセン・シュピールで発売されたばかりの新作で、毎回展開が変わるのが楽しいと好評を博している。

なお、この発売に合わせて、長らく品切れとなっていた『アグリコラ』日本語版(8,925円)も6月中旬に再入荷する。『アグリコラ:牧場の動物たち』とは別ゲームなので注意しよう。

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パール(Paar)

友人が次々と恋人を見つけ

自分のカードの役を完成させてくれる運命の人を探すカードゲーム。『アンジェレイド』を一昨年発表した青い街が、今春のゲームマーケットで発表した作品である。タイトルはドイツ語で「恋人同士(ペア)」の意。次々とカップリングが進む中、最後まで独り者でいるのは焦る。

手番にはカードを引き、あと1枚あれば役が完成する組み合わせを出す(恋人募集)。役とは、同じマークの連番か、違うマークの同じ数字の4枚。連番は麻雀でいうところの両面、嵌張待ち状態で出せる。そのような組み合わせがなければ1枚捨てて次の人へ。

 
0と9はつながっているとみなす。ハート(愛情)の2か8で恋人募集

誰かがカードを出したとき、役が完成する1枚を出すと、ペア成立となってその2人は上がりとなる。めでたしめでたし。探しているカードを誰も持っていなければフラれたことになって、新しい手札で続行する。もちろん、1人で全部カードを揃えても上がることはできない。自分に足りない最後の1枚を出してくれるのは、ほかの人なのだ。

勝敗には上がり方しか明記されていないが、2人ずつ上がっていって、最後に残った1人ないし2人の負けとした。

最大人数の7人でプレイ。3人になるまでは早かったが、3人からが本番といった感じである。候補は2人しかいないため、恋人を募集しては誰も名乗り出ない(出れない)展開が延々と続く。カウンティング(「このカードはさっき捨てられたばかりだから誰ももっていない」)もできなくはないが、山札が2回ほどシャッフルされる頃には覚えていられなくなった。結局、ぽちょむきんすたーさんとシバタさんが男同士でカップルとなり、女性のケイコさんが独り残されて終了。何てことだ(笑)。

収束性はあまりよくないが、一種の協力ゲームなので終始和気あいあいとプレイできた。

Paar
杉岡一樹/青い街(2013年)
3~7人用/6歳以上/5~15分
青い街