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『ブラッドバウンド』日本語版、11月23日発売

アークライトは11月23日、正体隠匿系のカードゲーム『ブラッドバウンド(Blood Bound)』日本語版を発売する。K.クレンツァー作、6~12人用、14歳以上、30分。2730円。
ファンタジーフライトゲームズ(アメリカ)が今月発売したばかりの作品。プレイヤーはヴァンパイアとして2チームに別れ、敵対チームのボスを倒すべく争う。
キャラクターカードがプレイヤーにランダムに配られるが、最初は誰がボスなのか、さらには誰が自分と同じチームなのかも分からない。自分の番にはほかのプレイヤーをナイフで刺すか、ほかのプレイヤーにナイフを渡すかの選択を行うだけ。刺されたプレイヤーは傷を負い、自分の正体を明かす手がかりを1つ公開する。誰かがナイフで刺す選択をしたとき、ボスを守るため刺されるはずのプレイヤーをかばうこともでき、各プレイヤーの正体が徐々に明らかになっていく。
日本語版が出ている『レジスタンス』『悪魔城への馬車』と同様、最後まで脱落者を出さずに楽しめ、ブラフよりも推理に重きをおいたゲームだ。
アークライトゲームズ:ブラッドバウンド完全日本語版
ブラッドバウンド(コンポーネント)

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シュピール’13:ハンブルク(1)

今年もエッセンで行われる世界最大のボードゲームメッセ「シュピール」に参加するべく、ドイツに渡った。今回は一番安い航空券を求めてドバイ経由のエミレーツ航空に。羽田からドバイまで11時間、ドバイからドイツまで6時間、羽田まで行く時間や待ち時間を含めると、家を出てから24時間後にドイツに着いたことになる。
このところ毎年、エッセンに行く前にどこかに寄ってくるのが慣例となっているが、今年訪れたのは北ドイツの港町ハンブルク。中央駅の駅前に宿をとって、荷物をおいてから歩いて15分ほどでフェリー乗り場に着いた。目的はフェリーで倉庫街(Speicherstadt)を見学することである。
倉庫街は19世紀末に交易品の保管所として建設され、20世紀最大の倉庫となったところである。水辺まで連なるレンガづくりの建物が並ぶさまは歴史を感じさせる。水辺まで倉庫になっているため、水路を走る遊覧船での観光がベストである。2時間で20ユーロのコース。
ここをテーマにしてS.フェルトが2010年にエッガートシュピーレからリリースした(TGiWレビュー『倉庫の街』)が、ボードのイラストが実物とそっくりだったのに驚いた。またゲームで登場する(高級)じゅうたんは、今でもこの倉庫で保管されていることが「Teppich」という看板で分かった。


フェリーの船員はきさくで、乗客に話しかけたり、飲み物を販売したりしていた。チケット販売のおじさんもジョークを飛ばすし、居酒屋のおねえさん(スペイン人だそう)も愉快で、港町の気風はこのようなものだろうかと思った。
明日もハンブルクを回って、夕方からエッセンに入る。