日経流通新聞でゴキブリゲーム特集
日経流通新聞でボードゲームが取り上げられるのは、2007年の「波瀾盤上ボードゲーム」以来7年ぶり。前回は輸入ゲームを楽しむ人が増えているという記事だったが、今回はゴキブリをテーマにした作品に絞り込んだ。
昆虫の「嫌われ者」代表格、ゴキブリがテーブルゲームの題材として人気だ。ドイツ生まれの商品が続々と日本で「繁殖」。ボードゲームでは実物さながらのリアルな動きを見せる玩具が、とりわけ子供に受けている。カードゲームでは駆け引きの妙が支持されている。
記事は、東京・昭島の「親と子の自由空間ほっと」で『ごきぶりキッチン』を遊ぶ様子から始まる。ドライマギア社のごきぶりシリーズが次々と日本に輸入されていることに触れ、その元祖として『ごきぶりポーカー』を紹介。東京・高円寺のボードゲーム専門店すごろくやで記者が実際に遊んでみているほか、ゲームをチャート式で説明する。
日本ではまず取り上げられないゴキブリが、ドイツでゲームの題材になる疑問について、草場純氏や能勢良太氏がコメントしている。当サイトの管理人も、関連するコメントが掲載された。
ボードゲーム、ドイツゲームという大枠から踏み込んで、テーマを絞った記事が掲載されたことは、ボードゲームの認知度が以前よりも高まっていると見ることもできるだろう。
テーブルゲームほわっとぷれいを訪問
1600タイトルもあると、どれを遊んだらいいか目移りしてしまうのではないか。そんな心配は無用である。天野さんがコーディネートして、あなたにぴったりのボードゲームを選んでくれる。まずアンケートで、好みや経験、得意不得意を把握した上で見繕う。お勧めするゲームは千差万別。1600タイトルもあって、稼働していないものは少ないという。
ドイツゲームのサイズに合わせた特注のゲーム棚をよく見ると、箱に色のついたリボンがついている。ピンクは初心者、ブルーは中級、イエローは上級、オレンジはパズル・アブストラクト。「つまづく部分があるのは理解できますし、初めての楽しさも大事にしたいので、うまく段階を踏んで楽しんでもらいたいです」と天野さん。新作は休日にテストプレイしておき、難しいゲームはリファレンスを用意する。
3人の店員がいて、お一人様でもOK。もちろんルール説明もしてもらえる。ゲームが終わったら簡単な感想を書いておくと、次回来たときにはさらにぴったりのゲームが待っている。ひとりひとりのプレイログがお店のPCに記録されているのだ。まさに至れり尽くせり。
ボードゲームコレクションは天野さんが都内にいたころ、文芸サークルの同人仲間で遊ぶうちに増えていった。名古屋に移ってから、ハートビートカフェという喫茶店にたまたま立ち寄った息子さんが、マスターから「店内にゲームを置きたい」ともちかけられたのが開店のきっかけ。天野さんのコレクションを内緒で持ち込み、お店にボードゲームが置かれるようになった。これが天野さんの知るところとなり、月1回のおためしゲーム会を経て、「一緒にお店をやりましょうか」ということで開店。1階のハートビートカフェは飲食して、2階のほわっとぷれいで遊ぶというコンセプトだった。
残念ながらハートビートカフェはその後1年も経たずに閉店してしまったが、今はカレーうどんのお店になっている1階から興味をもって立ち寄るお客さんもいるという。ダーツバーやプールバーだと思って来るお客さんもいるそうで、ボードゲームの認知度の低さを物語る。
訪れるのはファミリー層や、30~40代の個人・グループが多いという。最大で6卓、30人ほど遊べる店内が満杯になることも。「ボードゲームを使って、大人も子どもも一緒に遊べるコミュニティーを作りたい」という天野さんの夢は叶いつつある。
テーブルゲームほわっとぷれい
愛知県名古屋市中村区畑江通7丁目8−1
東山線岩塚駅(名古屋駅から9分)徒歩約7分。駐車場あり
14:00~21:00/火・水休
電話:052-414-4666
E-mail:what_play@nifty.com