『テラミスティカ』日本語版、再版予約開始
東京・三鷹のボードゲーム専門店テンデイズゲームズは、ドイツのファンタジーボードゲーム『テラミスティカ(Terra Mystica)』日本語版の再版予約を開始した。2~5人用、12歳以上、100分、9,450円。
ドイツゲーム賞、フランストリックトラック賞、オランダゲーム賞など、高い評価を得たドイツのゲーマーズゲーム。魔女、ドワーフ、人魚、巨人、ハーフリングなどファンタジーの種族たちが、土地を開拓し、建物を建てて、勢力を競う。種族は能力が異なるため、毎回どの種族を担当するかで戦略が変わるところがリプレイアビリティを高めている。
日本語版は昨年3月に発売されたが、人気のためほどなく品切れとなっていた。今回の入荷は2月上旬から中旬の見込みで、入荷次第の支払いとなる。申し込みは下記ページから。
・テンデイズゲームズ:テラミスティカ日本語版
・TGiW:テラミスティカ
ティンダハン(Tindahan)
陣取りは冷静に
順番にカードを出して、一番強いカードを出した人が取るトリックテイクが基本。切り札の色は、最初のプレイヤーが変えられる。1回勝つと、2万ペソがもらえる。
さて自分の番が回ってきたら、カードを出さないでそのフルーツの屋台にコマを置くことができる。勝つ見込みがないと思ったらそうするのがよいだろう。ゲームが終わったとき、屋台ごとにコマの一番多い人は5万ペソ、二番目に多い人は2万ペソがもらえる。
ところが、コマを置くために出さなかったカードは、マイナスになってしまうところがポイント。誰かの手札がなくなったときにゲームが終了し、残った手札1枚につき-1万ペソとなる。屋台に置いて大金をもらいたいが、ほかの人と競合すると、カードを出したほうがよかったということになりかねない。
写真の一番左の屋台はその典型である。白熱してコマを置きあった結果、たくさんの手札が手元に残ってしまった。カードを出したほうが得だったと思っても、後の祭りである。でも、ゲーム中は意地の張り合いで、「お前が置くならオレも置く」とヒートアップして、チキンレースになるのだ。
5人プレイで30分。激戦区をかわして、みんなが屋台を取りに行けばカードを、カードを取りに行けば屋台を取ったcarlさんが1位。しかしこのゲームには、1回もカードを取らず、コマも置かなかった人はトップと同じ収入が入るというルールがあって、神尾さんが3連続でベタ降りし同点1位。マストフォローなので、運が悪ければカードを取らなければいけない場面があるが、5人だとベタ降りしやすいようだ。
トリックテイキングと陣取りという、ドイツゲームの粋を一度に、しかも同時進行で楽しめる美味しいゲーム。でも甘くはない。
Tindahan
P.ジルフェスター/ニューゲームズオーダー(2013年)
3~5人用/9歳以上/30分