イエローサブマリン秋葉原RPGショップ

ゲームマーケットで国産同人ボードゲームがたくさん発表されているのに連動して、近年急速に注目されているボードゲームショップが、イエローサブマリン秋葉原RPGショップである。長い間、秋葉原水曜日の会や創作ゲーム会の開催場所として、多くのボードゲーム愛好者の憩いの場であったが、プレイスペースだけでなく、ショップの品揃えも魅力的になっている。
2014年7月に、これまでのビルのおとなり(ジョイフルハイパーのあったビル)に移転し、売り場面積を拡大。ゲームマーケットで発表される国産ゲームに力を入れるようになった。イエローサブマリンは全国に支店があり、通信販売も行われているが、入荷数が少ないためにここでしか扱っていないものもある。ところ狭しと並べられたたくさんの作品の中に、ゲームマーケットで売り切れていたレアな作品を見つけることができる。
イエローサブマリン秋葉原RPGショップ(1)
箱サイズの異なる作品でもたくさん並べられる吊り下げ式
このような売り場になったのは、自身も大の愛好者である蕪木P氏が、3年前から担当になってからである。ゲームマーケットでは自分でも買いつつ、各ブースを回り、当日余ったら、あるいは再版したらイエローサブマリンで委託販売することを提案する。当日の余りがあれば引き取って、翌日から早速店頭に並ぶことになる。さらに数が多ければ、イエローサブマリンの全国支店や通信販売でも取り扱われる。こうした体制によって、製作者はゲームマーケットで売り切る必要がなくなり、多めに作れるようになった。多く作って長く売れるようになれば、単価も下げられる。
売り場の工夫も蕪木P氏独自のものだ。ショーケースのディスプレイは、木村拓哉が好きだといった『ディクシット』などホットなものや、パッケージが地味なものを並べ、興味を喚起する。日替わりで変わるところもあり、中には蕪木P氏の個人所有のものが並べられることもあるという。また、商品もただ陳列するだけではなく、人狼コーナーを作ったり、製作者の作ったチラシを掲示したりして、迷わないようになっている。ここまでできるのは、ボードゲームへの愛情のなせるワザだろう。

ショーケースにディスプレイされた『ひつじとどろぼう』や『ディクシット』

人狼コーナーも充実
国産同人ゲームは現在、委託販売という形態を取っている。製作者が決めた価格で販売し、その手数料をもらうという仕組みだ。製作者と直接連絡が取れることで、英語ルールの問い合わせなどに素早く対応できる。実際、日本ゲーム目当ての外国人も多く訪れている。
プレイスペースでは、定期的に無料のアナログゲーム体験会も行われている。ここではゲームマーケットに出展しているサークルがゲームを紹介し、デモプレイできる。製作者にとっては貴重な情報発信の場となっている。
秋葉原RPGショップ:イベント開催予定表
ハッピーゲームズBLOG:第17回アナログゲーム体験会に参加しました!!
ゲームマーケット2015春の翌日には、早速ダンボールがうず高く積み上げられていた。イエローサブマリンでは今回、『クトゥルフダイス』日本語版を発売したが、蕪木P氏が3時間かけて各サークルを回った結果、行きの荷物より、帰りの荷物のほうが多かったという。まだ価格が決まっていないものもあるとかで、これから徐々に売り場に並べられていくことだろう。
イエローサブマリン秋葉原RPGショップ
東京都千代田区外神田1-11-5 秋葉原スーパービル8F
JR秋葉原駅徒歩7分
年中無休、平日12:00~21:00/土日祝11:00~20:00

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