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ヘルシンキのボードゲームショップ「ラウタペリト」

シュピールの帰り、フィンランドのヘルシンキにあるボードゲームショップ「ラウタペリト(Lautapelit)」を訪問した。
デュッセルドルフ空港からヘルシンキ空港までは2時間。ヘルシンキ空港から成田までは9時間なので、決して遠回りではない。ヘルシンキはドイツ―日本のほぼ直線距離上にある。空港からバスに乗ってヘルシンキ中央駅まで40分。「ラウタペリト」はヘルシンキ中央駅から歩いて10分にあるショッピングモール「カンッピ(Kamppi)」の3階にある。
フィンランドの人口は兵庫県の人口とほぼ同じ(約550万人)。しかしヘルシンキの人口は、神戸の3分の1ほどである。街全体がコンパクトで、路面電車や地下鉄もあるが歩いてあちこちに行ける。10月なのに最高気温2度とか、消費税23%で何でも高いとか、観光には厳しいところだが、それにもかかわらず日本人観光客は多い。
フィンランド語で「ラウタ」がボード、「ペリト」がゲーム。つまりズバリ、ボードゲームという店の名前である。品揃えは豊富で、輸入版、キックスターター、そしてラウタペリト社の製品が置いてある。ヘルシンキ全体がそうだが、英語がよく通じるので買い物も困らない。
ラウタペリト社の製品は、『ネーションズ』『エクリプス』などのオリジナル作品が有名だが、『オレゴン』『サムライ』『モダンアート北欧版』などドイツゲームのフィンランド語版も見逃せない。すでにドイツでは絶版になっている作品がまだ手に入るのは嬉しい。ラウタペリト社のスタッフが本当にボードゲーム愛好者だということが分かる(店舗の奥に事務所がある)。
ヘルシンキではもう1軒、「ファンタジアペリト(Fantasiapelit)」というボードゲームショップがある。シュピール会場でフィンランドのルディクリエーションズ社の方から教えてもらったものだが、残念ながら土曜は16時閉店、日曜休みで行くことができなかった。
Lautapelit.fi
月~金曜10~21時、土曜10~18時、日曜12~18時
ネット通販可
http://www.lautapelit.fi/
ラウタペリト

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『イスタンブール』日本語版、11月中旬発売

ホビージャパンは11月中旬、今年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞受賞作『イスタンブール(Istanbul)』日本語版を発売する。2~5人用、10歳以上、40~60分、5500円(税別)。
イスタンブールのバザーは大賑わい。商人とその助手たちは、競争相手より成功しようとして狭い通りを急ぐ。手押し車一杯に倉庫で商品を積み込み、助手を使って、さまざまな届け先へと素早く輸送する。目的は、規定の数のルビーを誰より早く集めることだ。
バザーには16の場所があり、1人の商人と4人の助手で回ってアクションを実行する。アクションを実行するためには助手が必要で、助手をその場所に残していかなければならない。この助手を再び使うためには、商人はその場所へと助手を迎えに行かなければならない。しかも、ほかの商人がいると場所代を支払わなければならないため、先回りした計画が求められる。また、
また、16の場所はゲームごとに変わるため、その位置に応じて戦略が変わり、毎ゲームさまざまな展開が楽しめる。
R.ドーンの作品で、今年ペガサスシュピーレ(2014年)から発売された。ドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞、ドイツゲーム賞では『ロシアンレールロード』に次いで2位に入賞している。日本語版はエキスパートゲーム大賞のロゴ入りで、価格も税込で300円ほど安くなり、求めやすくなっている。
TGiWレビュー:イスタンブール