ツクヨミ:落ちた満月(Tsukuyumi: Full Moon Down)
神が落ちてきた
ドイツの出版社がキックスターターで製品化しようとしている日本テーマの重量級ボードゲーム。目標を大きく上回る68000ユーロ(900万円)を集めて年内に製品化されることが決定している。デザイナーはドイツのコミック界ではよく知られた人物で、日本神話をモチーフとした背景ストーリーや、ボードゲームとリンクしたコミックもある。
ツクヨミといえば記紀神話で月の神様であるが、このゲームでは地球を支配するために月とともに落ちてきた邪神となっている。月が落ちたために海が蒸発した地球で、鬼を従えて暴れまわる。プレイヤーはさまざまな勢力を担当して支配を争う。
ゲームはアクションカードのドラフトとプレイで進行し、部隊の増強や移動、戦闘を行う。戦闘もダイスではなくカードで行い、運の要素はないがカードに選択肢があって駆け引きがある。さらにイベントカードで自分に有利な環境を作ったり、ミッションカードで条件を達成したりする。自分が支配した土地の広さなどに応じて入る得点で勝敗を競う。
日本神話、SF、世紀末、スチームパンクなどが入り交じった独特な世界観だけでなく、システム的にも見どころが多い。言語依存が高いが、日本でも遊ばれてほしいと思う。キックスターターでは拡張の4勢力、2人用バリアントなどがアドオンで提供されている。
Kickstarter: TSUKUYUMI – FULL MOON DOWN – asymmetric strategy game
Tsukuyumi: Full Moon Down
F.メルティカット/キングラクーンゲームズ(2017年予定)
3~5人用/14歳以上/90~240分
アラカルトカードゲーム賞2017に『ル・ポイリュ』
『グリッズルド』は、CMON社から”The Grizzled(白髪まじり)”というタイトルで2015年に発売されたカードゲームのドイツ語・フランス語版。第一次大戦をテーマにした協力ゲームで、日本での一般発売はまだないが、昨年の受賞作『世界の七不思議:デュエル』と同様、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞で推薦リストに入っている。
2位はドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに入り、日本語版の発売も予定されている『フルーツジュース』、3位はボードゲーム版よりも重厚と評判の『炭鉱讃歌カードゲーム』が入った。日本人作品は一昨年の『街コロ』(1位)と『セイルトゥインディア』(4位)、昨年の『小早川』(8位)が入賞しているが、今年も『タイムボム』のドイツ語版である『恐怖の古代寺院』が5位に入賞した。
現在、ドイツ・エッセンで行われているボードゲームメッセ「シュピール」内のフェアプレイブースにて、表彰状がフェアプレイ誌の記者W.フリーベ氏(写真右)からスイーツゲームズのD.ジャコビー氏(写真左)に手渡された。
『グリッズルド』はフランスの出版社の製品であるため、ドイツでは流通が薄く、シュピール会場内でもほとんど販売されていない(管理人は3番ホール入ってすぐのSpieleburgで購入)。
【アラカルトカードゲーム賞2017】
1位:ル・ポイリュ(Les Poilus / F.リフォード&J.ドロリゲス / スイートゲームズ)
2位:フルーツジュース(Fabelsaft / F.フリーゼ / 2Fシュピーレ)
3位:炭鉱讃歌カードゲーム(Glück Auf! Kartenspiel / W.クラマー&M.キースリング / エッガートシュピーレ)
4位:フッチカート(Futschikato / F.フリーゼ / 2Fシュピーレ)
5位:恐怖の古代寺院(Tempel des Schreckens / 佐藤雄介 / シュミット)
6位:ドデリド(Dodelido / J.ゼメ / ドライマギア)
7位:ボーナンザ・デュエル(Bohnanza – Das Duell / U.ローゼンベルク)
8位:ファイブミニッツダンジョン(5-Minute Dungeon / C.レイド / コスモス出版)
9位:センチュリー:スパイスロード(Century: Die Gewürzstraße / E.マツウチ / アバクスシュピーレ)
10位:ミスティックベール(Mystic Vale / J.D.クレア / ペガサス)
・À la carte Preis 2017: Les Poilus aka The Grizzled