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ニュルンベルク’19:注目の新作

センチュリー:ニューワールド(Century: A New World)
ゲームデザイン・E.マツウチ、イラスト・A.カナーニ&C.クイリアムズ、出版・プランBゲームズ、2~4人用、8歳以上、30~45分。
『スパイスロード』『イースタンワンダーズ』に続くセンチュリー3部作の最終作。16世紀のアメリカで、新大陸を探検し、原住民と交易し、発見を記録し、狩猟採集で生き延びる。ワーカープレイスメントで資源を交換するシステムはシリーズ共通。3タイトルはそれぞれ単体でも、自由に組み合わせてもプレイできる。

トゥキ(Tuki)
ゲームデザイン・G.レヒトマン、イラスト・C.クイリアムズ、出版・ネクストムーブゲームズ、2~4人用、8歳以上、30~45分。
『ウボンゴ』のデザイナーによる積み木ゲーム。タイトルはイヌイットの言葉で標識として使われた石積みを表し、「イヌクシュク」が有名。このゲームではダイスで支持れた石(カラー)と雪(白)のブロックを積み上げて、このイヌクシュクを作る。バランスを取りつつ、カードで指示されたパターンを先に作る。難易度は2つあり、腕前によって変えることができる。

ラスベガス・ロイヤル(Las Vegas Royale)
ブルゴーニュ(The Castles of Burgundy)
20周年を迎えるアレア(ドイツ)が同社の人気作品『ベガス』と『ブルゴーニュ』の豪華版を製作。『ベガス』はモジュラーボードになってボードごとにダイスの配置や順位決めの条件が変わり、『ブルゴーニュ』はこれまでの拡張やプロモ10種類が全部入る。


エラ:中世(Era: Medieval Age)
ゲームデザイン・M.リーコック、イラスト・C.クイリアムズ、出版・エッガートシュピーレ、1~4人用、12歳以上、45~60分。
ダイスを振ってペグを差し込む文明発展ゲーム『ロール・スルー・ジ・エイジズ』(2008年)の続編で、今度はダイスロールと建設を行う。ダイスは中世社会のさまざまな階級を表し、これらを使ってプレイヤーは自分の都市を最も繁栄させることを目指す。建設は立体のコマをプレイヤーボードに差し込む方式で、見た目も素晴らしい都市ができあがる。都市では強奪、焦土、災害が起こり、プレイヤー同士のインタラクションも問われる。エッガートシュピーレでは、この作品を皮切りにロール&ビルドシリーズを立ち上げる。


ハダラ(Hadara)
ゲームデザイン・B.シュヴェア、イラスト・D.マイアー、出版・ハンス・イム・グリュック、2~5人用、10歳以上、45~60分。
『リビングストン』『イェーティ』の作者によるミドルクラスの文明発展ボードゲーム。3つの時代にわたり、小さな開拓地を高度な文明都市に育てる。さまざまな文化・大陸・年齢の人々を集め、同時アクションで人物を選ぶ。農業、文化、軍事と総合的に発展させて名誉を競う。


レッドピーク(Red Peak)
ゲームデザイン・C.A.ロッシ、イラスト・V.デュトレ、出版・ラベンスバーガー。2~6人用、8歳以上、20~30分。
冒険者たちが火山島で溶岩が迫り来る中、ジャングルを抜けて帰還することを目指す協力ゲーム。溶岩タイルが次々と置かれる中、必要なアイテムを集めていかなければならない。ヴァルシュが昨秋発表し、日本語版も発売された『富士』とテーマが重なっているが、ロッシらしくスピーディーなプレイ時間となっている。


マインクラフト・ボードゲーム(Minecraft Board Game)
出版・ラベンスバーガー、2~4人用、8歳以上、30分。
人気ビデオゲームがボードゲームになる。クリーパーやゾンビを避けてレアな資源を集め、理想のお家を作る。


マハラジャ(Maharaja)
W.クラマー&M.キースリングが2004年にファランクスゲームズ(オランダ)から発表したゲームが、今年クラニオ・クリエーションズ(イタリア)からリメイク。領主、遊行者、商人など6つの職業の特殊能力を駆使しつつ、アクションをプロットして指定された都市に宮殿を建てるゲームだ。


イワリ(Iwari)
ゲームデザイン・M.シャハト、イラスト・M.ミザク、出版・サンダーグリフゲームズ、2~5人用、14歳以上、45分。
日本語版にもなっている『王と枢機卿』をスペインの出版社がリメイク。種族プレイヤーボード、新しいマップ、組み合わせて入れるモジュール、協力ゲームルールなど多くのものが追加されている。


クレオパトラと建築士たちデラックス(Cleopatra and the Society of Architects: Deluxe Edition)
ゲームデザイン・B.カタラ&L.モーブロン、イラスト・M.コインブラ、出版・モジトゲームズ。
デイズオブワンダー社から2006年に発売された立体コンポーネントぎっしりのボードゲームがアメリカの会社によりさらに豪華になる。4月1日からキックスターター開始予定。


リートブルクの解放(Die Befreiung der Rietburg)
『アンドールの伝説』の世界で繰り広げられるスタンドアローン(拡張ではなく単体で遊べる)ボードゲーム。今秋の発表予定。


ジャイプル(Jaipur)
ジョードプル(Jodhpur)
アンコール(Ankhor)
スペースカウボーイズ(フランス)が2人用ゲームシリーズを一挙リリース。『ジャイプル』は2009年にゲームワークスから発売された作品のリメイクで、残りの2タイトルは『ジャイプル』の作者S.ポーションに加えて、『8ビットボックス』をデザインしたスイス人デザイナーコンビのF.クリティンとG.ラルギーがクレジットされている。


ニューデール(Newdale)
ゲームデザイン・A.プフィスター、出版・ルックアウトゲームズ。シュピール’19で発表予定。日本語版も発売された『オー・マイ・グーッズ!』のボードゲーム版で、キャンペーンルールなども踏襲している。


マラカイボ(Maracaibo)
ゲームデザイン・A.プフィスター、出版・ゲームズアップ(ドイツ)。リソースマネージメント、ピック&デリバリー、建設と拡張といったクラシックなユーロスタイルにプフィスター独自の味付け。シュピール’19で発表予定。


エルドラド:黄金寺院(El Dorado: Die goldenen Tempel)
ゲームデザイン・R.クニツィア、2~4人用、10歳以上、60分。一昨年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたレースゲームに、拡張第2弾が登場。単体でも遊ぶことができる。


5211(5211)
ゲームマーケット2017秋にGALLERY OUCHI(香川)から発表されたカードゲーム『5 COLORS ~ファイブカラーズ~』のリメイク。『アズール』のネクストムーブがライセンスを取得し、プレイ人数を2~8人になる。ゲームデザインはオリジナルがJ.バニスターだったが、今回は”Tsuyoshi Hashiguchi”と表記。発売日未定。


Coffee Roaster(コーヒーロースター)
ゲームマーケット2015秋でSaashi & Saashi(京都)が発表した1人用ゲームをdlpゲームズ(ドイツ)が出版予定。dlpゲームは『横濱紳商伝』のドイツ語版を発表し、国際的評価を高めるのに一役買ったことがある。

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東京北千住にボードゲームショップ「天晶堂」2月2日オープン

東京・北千住に2月2日、プレイスペースを具えたボードゲームショップ「天晶堂(てんしょうどう)」がオープンした。北千住駅徒歩4分、11:00~19:00、月休。
店主は電撃やファミ通などのゲームメディアで執筆しているライターの”YU”こと中川氏。すごろくやのアルバイトで店頭販売や通販業務に携わったのが開店のきっかけとなった。店名は『ファイナルファンタジーXI』に登場する商業組織から取られた。
取り扱い品はアークライト、オインクゲームズ、すごろくや、ニューゲームズオーダー、ホビージャパンなどから、30~60分で遊べるものがメイン。今後はカワダ、メビウスゲームズも加えていく。販売している商品については1つずつパッケージを開けたものを用意し、購入前にどんな中身なのか見たり、プレイスペースで実際に遊んだりできる。
プレイスペースは海外系のものから同人系まで約100種類のボードゲームが遊べる。こたつ机・クッション座椅子2卓8席で料金は平日1時間600円~(最大2000円)、土日祝1時間800円~(最大2500円)。飲食の提供はないが、下の階にカフェダイニングがある。
今後の予定としては、ゲームライターの経験を活かしたオリジナル説明書を、商品ごとに付けていく予定。メーカー添付の説明書とは別に、分かりやすい説明書で新規ユーザーが遊びやすいようにするという。
複数の路線が乗り入れる北千住は千葉・埼玉・茨城方面から都内への入口となっており、近年再開発が進んでいる。乗り換えついでの利用も期待される。
天晶堂
東京都足立区千住2-28カシェット2F
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