フィルシーリッチ(Filthy Rich)
看板の目が出たら超ラッキー!
カードバインダーに看板カードを差し込んで、踏まれたときに入る収入で贅沢品を買い集めるゲーム。『マジック:ザ・ギャザリング』のガーフィールドの20年以上前の作品である。貧富の浮き沈みが激しい。
手番にはお金を支払って看板をカードバインダーに入れることができる。看板は1枚のものから、縦横2枚など形状がさまざまで、大きければ大きいほど踏んでもらいやすくなる。また、看板はそれぞれビジネスを表しており、特殊効果もある。
その後で10面ダイスを振って、自分の看板の位置が出れば収入が入ってくる。この収入が貯まったら、贅沢品を購入して、先に3つ購入した人が勝つ。
バインダーにページがあって、ダイスで次のページになると看板が上書きされてしまう。透明バインダーなので、上書きされるまでは下の看板で収入を得ることはできるが、上書きされると収入がなくなってしまう。しかし上になる方のページは収入が上がる分、めったに出てこないので、堅実に下の方のページで稼いだほうがよいこともある。
10面ダイスで0が出ると、所持している看板や贅沢品から税金を収めなくてはならない。お金が足りなければ看板を撤去しなければならなくなる。トップの独走を防ぐ仕組みだと思うが、序盤に連続するとゲームが停滞してしまう。このあたりが20年前のデザインだと感じる。税金の目が出ない間に一気に稼がなければならない。
バランスの取り方は今風ではないが、バインダーを使ったメカニクスは今でも斬新でワクワクさせる。
Filthy Rich
ゲームデザイン・R.ガーフィールド/イラスト・C.ラッシュ
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(1998年)
2~5人用/14歳以上/60分
一致していたらリアクション!『タコ ネコ ヤギ チーズ ピザ』日本語版、1月14日発売
ドルフィンハットゲームズがキックスターターを経て2018年に発売した作品。世界で累計160万部売り上げるヒット作品となった。テンポよくカードを出していくリアクションゲーム。
各自自分の前に山札を置いてスタート。「タコ」「ネコ」「ヤギ」「チーズ」「ピザ」の順番で声をかけながら、『ジャングルスピード』の要領で自分の山札から1枚めくって出していく。そのうちに宣言したものと出したカードが一致していれば、場札を素早く叩いて、一番遅かった人が場札をすべて引き取る。こうして自分の前の山札を全てなくしたプレイヤーが勝者となる。
中にはスペシャルカードが混じっており、「ゴリラ」なら両手で胸を叩き、「イッカク」なら長い角のポーズをしてから場札を立たなかければならない。アクションを間違えたら引き取らなければならなくなる。
次は何のカードでリアクションするか次々と変わっていき、カードからは一時も目が離せないスリル溢れる作品だ。
内容物:カード 64枚(※カードサイズ:68×95mm)、ルール説明シート 1冊