同人サークル「四等星」がゲームマーケット2019春に発表し、ゲームマーケット大賞2019で二次審査を通過した『銅と銀の交易者』(TGiWレビュー)をリメイク。アラブの商人となり、ロンデルを巡って交易カードを使い、砂漠の有力者に取り入って勝利点を稼ぐ。
手番にはラクダコマを進めて、リソースの獲得や交換、交易カードの使用や獲得などそのマスのアクションを行う。コースはロンデル(周回コース)になっている上に、2マス以上進むには追加のリソースが必要で、他のプレイヤーがいるマスには入れないため、必要なアクションがすぐにできるとは限らない。
さまざまな効果をもつ交易カードの戦略的な組み合わせ方がポイントで、精霊力を上げることで効果の強いカードを使えるようになる。捨てたカードはロンデルを1周すると回収できる。
こうしてリソースを増やし、女王、魔術師、隠遁者にそれぞれ貢物をして勝利点を上げていくが、勝利点が多いほど貢献度が上がり、アクションの内容が強化されるため、どの人物に力を入れるかにも戦略がある。ゲーム終了条件もこの3人の勝利点状況で決まる。
アラベスクなアートワークにラクダや黄金の木駒と、コンポーネントにもこだわった。交易カードは1ゲームですべて出てくるわけではないので、リプレイ性も高い。