デヴィル社(スペイン)が開発し10月に世界同時発売されるこのゲームは、白鷺城とも呼ばれる姫路城を舞台にした江戸時代の勢力争いを描く。ゲームデザインは『赤の大聖堂』『新幹線ゼロ系』のコンビだ。
寛延2年。江戸将軍家の老中首座として権勢をふるっていた上野前橋藩主・酒井忠恭は、移封によって播磨姫路藩主となった。そのため各藩は、酒井氏の機嫌をとろうと躍起となったのである。この麗しき姫路の白き城(別名・白鷺城)の、ありとあらゆる階層に同族の者を仕官させ、藩主忠恭に影響を与える必要があった。政治的な官職や、軍事的な称号のみならず、果ては庭園の面倒をつぶさにみる庭師に至るまで。
リソースマネージメント、ワーカープレイスメント、ダイスプレイスメントを組み合わせたゲームで、3ラウンドにわたって一族のメンバーを庭の手入れ、城の防衛、または貴族に派遣し、勝利点につなげる。
ゲームボードの姫路城はいくつかのエリアに分かれており、千畳敷の間にいる藩主に近づくように地位を上り詰めていく。池や庭園では庭師が手入れを行い、城壁と城の外側で、侍が見回る。3つの橋ではアクション実行に使う3種類のサイコロがストックされ、プレイヤーボードでは資源や追加のワーカーを管理する。
狡猾さ、臨機応変なリソースマネージメント、そして姫路城内での一族の配置が勝利への鍵。洗練されたシンプルなデザインで戦略的な奥深さが楽しめる。
内容物:カード 77枚、操練場タイル 8枚、ダイス・タイル 15枚、ダイス・タイル 15枚、一文銭 24枚、五文銭 8枚、家紋 20枚、+40/80点タイル 4枚、橋 3基、藩ボード 4枚、白鷺城ボード 1枚、侍コマ 20個、藩士コマ 20個、庭師コマ 20個、資源キューブ 12個、影響コマ 4個、白鷺コマ 4個、扇子コマ 4個、ラウンド・マーカー 1個、ダイス 15個
白鷺城/ホワイト・キャッスル(The White Castle / Isra C.&Shei S. / Devir+CMON, 2023)
ダイスドラフトでアクションスペースに置き、自分の家来をお城などに送り込む。ダイス目の差分だけ収入・支出があるので大きいダイスが人気だが、小さいダイスはボーナスがつく。9手番しかなくて凝縮度が高い pic.twitter.com/ERrPBNUUa9— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) November 5, 2023