2014年にシュピールヴォルクス社(ドイツ)から発売され、ポルトガル年間ゲーム大賞を受賞、国際ゲーマーズ賞にもノミネートされた作品。日本語版はアークライトから2017年に発売されていた。スペイン・マヨルカ島で小さな農園を経営し、村一番ので農場(ラ・グランハ)を築くことを目指すゲーマーズゲームで、プレイヤーボードに差し込む位置によってカードの用途が変わるメカニクスで注目された。
ダイスドラフトでアクションを行い、カードプレイで畑や農場の拡張・契約・雇用を行い、さまざまな市場に商品を届ける。さらにフリーアクションをどう活用するかも考えなくてはならない。多用途カードは、畑の拡張(オリーブ・穀物・ブドウの栽培能力を高める)、農場の拡張(飼育できる豚の数、配達の回数、ラウンドごとに得られるコインを増やす)、市場の手押し車(貴重な報酬を得るための個人契約)、助手の雇用(それぞれ自分の行動を向上させるユニークで強力な能力)のどれで使うかも悩ましい。
ボード&ダイス社(ポーランド)がキックスターターを経て今年製品化したこのDX版は、S.フェルトなどさまざまなデザイナーによる未公開を含む12種類の拡張ルールが含められ、モジュール式で基本ルールに加えることができる。また新しいアートワーク、トリプルレイヤーボード、スクリーンプリントの木ゴマなども含まれる。
さらにコンポーネントを巨大化する差し替えキット『ラ・グランダ』(13200円)、ドンキーペン(ロバの木ゴマ)(1980円)、専用メタルコイン(4620円)も同時発売。これらをすべてまとめたフルセットは30800円で販売される。
(写真は英語版)