『マウンテン53』『リッチ&グッド〜大勝負』のロッシがデザインし、アミーゴ社(ドイツ)から2007年に発売された作品。ドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに入っている。錬金術師たちがレシピを発表し、お互いにレシピに使って名声点を競う。
材料はキノコ、ヘビの毒、トリの足、クモ、トロルの目玉の5種類。手番にはレシピを作るか、他のプレイヤーが作ったレシピを使うか、材料を補充するかのいずれかを行う。レシピは手元の材料を好きな組み合わせで鍋に置き、そのレシピの価値(1~10点)を決定を決める。他のプレイヤーはレシピを使って指定された組み合わせの材料から名声点と生成物を獲得し、レシピの考案者にも報酬が入る。
誰でも使えるような簡単なレシピにすれば、報酬も手に入りやすいが、その分みんなの名声点を伸ばすことになってしまう。レシピ作成においては名声点と難易度の落とし所が悩ましい。また出てきた生成物を次のレシピにどう使うかというセットコレクションの計画性も求められる。
ゲームの最初に各自1つ材料が指定されており、ゲーム全体で多く使われた順に最後に名声が入るという隠れ目標もあり、他のプレイヤーの動向を見つつ、それらを不良在庫にしない立ち回りも大切。創造力を刺激されるミドルクラスの作品だ。