怪奇小説「ジキル博士とハイド氏」をテーマにした2人用トリックテイキングゲームで、オリジナルは2020年にマンドゥーゲームズ(韓国)から発売された。今年の国際ゲーマーズ賞2人ゲーム部門にノミネートされている。
3スートのマストフォローで10トリックを行い、ジキル役のプレイヤーは獲得トリック数が同数になるように、ハイド役のプレイヤーは獲得トリック数の差分が大きくなるように(極端に勝つか極端に負けるように)プレイする。差分だけ移動する「蝕みマーカー」が3ラウンドのうちに最後のマスに到達すればハイド役の勝ち、それを防げばジキル役の勝ちとなる。
スート間の強弱は、そのラウンドでプレイされた順で決まるが、無色の「秘薬」があり、勝者が相手の勝ち数を2回分奪ったり、お互いの手札を交換したりできる。相手の持ち札を読む戦略性と、秘薬の効果で起こるドラマの両方を併せ持った作品だ。