オリジナルはファランクスゲームズ(オランダ)から2004年に発売された作品。大賞作家のキースリングとクラマーによるコンビ作で、オランダゲーム賞大賞、ドイツ年間ゲーム大賞・国際ゲーマーズ賞にノミネートされ、日本ボードゲーム大賞(フリーク部門投票)で4位に入っている。それから17年、クラニオ・クリエーションズ(イタリア)がリメイクした。キックスターターによる先行予約では世界中から3000人以上が申し込んでいる。
インドの司祭となってさまざまな都市を巡りながら、神々を讃える祭壇・彫像を建築し、国中を転々とするマハラジャの覚えをめでたくすることを目指すエリアマジョリティゲーム。同時アクション選択で、他のプレイヤーの行動を読みつつテンポよくプレイできる。
毎ラウンド、マハラジャが前もって決まっていた都市に移動した後、各プレイヤーはアクションホイールで9つのアクションから2つを選んで一斉に公開。手持ちのキャラクタータイルの順番にアクションを実行する。
アクションには祭壇・彫像の建築、収入、補充、得点、キャラクターの変更、マハラジャの行き先の変更があり、司祭コマを移動させて行う。移動はフリーアクションだが、ほかのプレイヤーの祭壇がある都市に入るときは通行料を支払わなければならない。手持ちのキャラクタータイルによって追加アクションや割引や得点があるため、これをうまく活かせるかが鍵となる。
全員のアクションが終わったら、マハラジャのいる都市で得点計算。その都市に建てた祭壇・彫像によって信仰点を比べ、多い順にごほうびを受け取る。7ラウンドか、誰かが7体目の彫像を建設したらゲーム終了。最終決算をして勝敗を決める。
新版ではアートワークが一新されただけでなく、建設の早上がり(先に7体建てた人が勝利)だった勝利条件を得点方式に変更。キャラクタータイルを7枚から16枚に増やし、その中から毎回ランダムに7枚しか使わないことでリプレイアビリティを上げた。ゲームごとに、さまざまな戦略を取ることが可能になっている。