ハンス社、『マルコポーロの旅路』の黒ダイスについて謝罪

ハンス・イム・グリュック社(ドイツ)は8日、同社の製品『マルコポーロの旅路』シリーズに使用されている黒いダイスが黒人奴隷を想起させるという指摘について釈明を発表した。配慮が足りなかったことを謝罪し、再発防止に努めるという。

『マルコポーロの旅路』シリーズはダイスプレイスメントゲームで、ダイスをワーカーに見立てている。黒いダイスを購入するが、これが黒人奴隷の人身売買と解釈される恐れがあったため、釈明を行った。

釈明の中でハンス社は、黒いダイスはどのプレイヤーカラーにも属さないジョーカーであることを表すものだが、これが黒だったのはデザイナーが試作品段階でほかの色のダイスが用意できなかったためだろうと述べている。しかし結局製品段階でも変更せず黒いダイスのままとなったのはハンス社の責任であるとして、配慮が足りなかったことを謝罪している。

『マルコポーロの旅路』シリーズは、デザイナーのひとりであるD.タッシーニ氏が差別発言を行ったとして、同社は今後再版も直販もしないことを発表している。しかし今回は、再版することになったらダイスの色を黒以外にするだろうといっており、再版の可能性を示唆している。

これ以外の製品についても、新作か再版かを問わず再発防止に努めるという。ツイッター上では過剰反応ではないかという声もある。

Hans im Glück:Marco Polo – The Black Dice

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