昨年秋に日本語版が発売された『西フランク王国の建築家』に続く、ガーフィルゲームズ(ニュージーランド)の西フランク王国三部作の第2弾(拡張セットではなく、単体でプレイできる)。オリジナルは昨秋に発売され、ゴールデンギーク賞で3部門(年間大賞、ボードゲーム、アートワーク)にノミネートされ、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞では推薦リストに入っている。
900年頃の西フランク王国を舞台に、貴族となって労働者を集め、聖騎士たちの力を借りて街を外敵から守り、信仰を広めて名声を競う。
システムは7ラウンドのワーカープレイスメントだが、主に自分の個人ボードに配置するところと、ワーカーが6種類もあってアクションによって組み合わせが変わるところがポイント。ワーカーは酒場で集めるが、ほしい人材が集められるとは限らない。
また、アクションに必要な能力値も変動していき、またお金や食料も必要となるため、さまざまなアクションをバランス良く回していかなければならない。力が貯まったら中央ボードで早い者勝ちのアクションも待っている。
毎ラウンド選べる聖騎士カードで追加のワーカーや能力値に加え、指定されたアクションが有利になる。聖騎士をうまく使いこなすか、振り回されて戦略がちぐはぐになるかはプレイヤーの腕次第。『西フランク王国の建築家』からプレイ時間は5割増し、さまざまな要素が絡み合うゲーマーズゲームだ。