『ボトルインプ』『知略悪略』と通好みのトリックテイキングゲームを日本語版にしてきた数寄ゲームズの第3弾。変形トリックテイキングで定評のあるブルクハルト(ドイツ)がデザインし、ファランクスゲームズ(オランダ)が2005年に発売した。メイフェアゲームズ(アメリカ)が同年、”Trump, Tricks, Game!”というタイトルで英語版を発売しているが、ドイツ語、オランダ語、英語以外の版が出るのはこれが初。ドイツ語のタイトル「忍び猟にて」が示すように、まず獲物を追跡して、集めた弾丸で狩りをする二段構えとなっている。
各プレイヤーが手札から1枚ずつ出して、一番強いカードをプレイしたプレイヤーが全員が出したカードを総取りするという、オーソドックスなトリックテイキングだが、第1~3ラウンド(追跡)は獲得できるトリック数に制限があり、獲得したカードは得点計算した後、そのまま次のラウンドの手札になる。そして迎える最終ラウンド(狩り)は制限がなくなり、総力を尽くして高得点のカードを奪い合う。
第1~第3ラウンドの間に、得点を重ねつつどれくらい強いカードを集められるかがポイントで、1トリックごとに取るか見送るかの判断が悩ましい。最後の1枚を温存できたり、獲得したトリックをほかのプレイヤーに押し付けたりできる追加ルールもあり、好みに応じて加えることができる。オリジナルにはなかったサマリーカードも付属し、より遊びやすくなっての再登場だ。
・数奇ゲームズ:Günter Burkhardtの正統派変態トリテ「トランプ、トリックス、ゲーム!」日本語版を出版します
「トランプ、トリックス、ゲーム!」のカードサンプルが届いたので旧版と比較してみたんですけども、まあ、見た目にはほとんど同じですね。同じデータだから当たり前という話もあるんですけども。
一応、今回の日本語版は足跡の位置がちょっと変わっています。 pic.twitter.com/8wsycviQfg— ホリケン/円卓P@GM大阪/J01-02 (@horiken0) 2019年2月20日