『アグリコラ』のウヴェ・ローゼンベルクがデザインし、ルックアウトゲームズ(ドイツ)から昨秋発売された作品。ローゼンベルクは同社から近年、2人用ゲームをリリースしてきたが、ゲーマーズゲームを発表するのは『カヴェルナ(2013年)』以来となる。
プレイヤーはノルウェーの小さな町で漁業会社のオーナーとなり、港およびその周囲の地形を開発し拡張していく。ワーカープレイスメントによるアクション選択で、港ボードの森林を伐採して資材と建設用地を手に入れ、建設用地に特殊効果のある建物を建て、船を建造して漁獲量を増やし、自社株を発行して資金を増やし、村の長老を味方に入れてその恩恵を得る。
ゲームの特色となる資源が「魚」。毎ラウンド、船の漁獲量に応じた魚を獲得するが、村の長老にや自社株をもっている他のプレイヤーにまず分配し、残りは貯蓄しておかなければならない。貯蓄を下ろすのにも一手間かかり、この魚の管理がカギとなる。
建物は3つのデッキから毎ゲーム1つを使う。コンボを考えるのも楽しく、毎回違ったデッキで楽しむことができる。まだ日本語版にはなっていないが、ルックアウトゲームズでは追加デッキも制作しており、今後の展開も期待できる作品だ。
内容物:アクションボード1枚、船・長老ボード1枚、建物ボード2枚、晩餐会ボード1枚、模倣タイル1枚、建物カード132枚、長老カード18枚、船タイル19枚、森林タイル27枚、スタートプレイヤータイル15枚、スタートプレイヤーの船コマ1個、魚コマ100個、木材コマ50個、金貨50枚、複数タイル9枚、港ボード5枚、長老会ボード5枚、個人ストックボード5枚、労働者コマ15個、株券タイル25枚、ルールブック1部、付録1部