シュピール’18:ゲームブルワー

出展3年目となるベルギーのボードゲーム出版社。このほかにOkazu Brand『ジャングリラ』の英語版をはじめとするTMG社(アメリカ)との共同作品、ホビーワールド(ロシア)のローカライズ版など合わせて11タイトルを出展する。

故宮(Gùgōng)
ゲームデザイン・A.シュテーディング、イラスト・A.レーシュ、1~5人用、12歳以上、90分。
1570年の中国。明朝13代隆慶帝は長年にわたる悪政と腐敗で混乱した国を受け継ぎ、父親の治世が引き起こした混乱の深さを知って、父親が以前処罰した有能な官人を再雇用して政権の立て直しに着手した。現在では「故宮」と呼ばれる紫禁城で皇帝は死刑などによって官僚政治の腐敗の処罰に乗り出した。この改革はうまく行ったかに見えたが、高級官僚の間でお金を受け取る賄賂に代わって横行したのは、高価な品物と安い紙切れの交換であった。
ゲームではこの変わった習慣を用い、プレイヤーは強力な中国の一家となって影響力を増やすために官僚に賄賂を送る。皇帝の謁見を獲得したプレイヤーが勝利するが、複数いた場合は勝利点で勝敗を決める。

ピクシークイーン(Pixie Queen)
ゲームデザイン・R.センティエンス、イラスト・ジョグアート、2~5人用、12歳以上、100分。
「いたずらなピクシーたちよ、ここに来て女王に奉仕しなさい。言われたようにすれば悪くはしないわ……あんまりはね。バカな人間から甘い蜂蜜、ジューシーなリンゴ、暖かいパンを盗んできなさい。鉱山から輝く銀と金を掘ってきなさい。貴重な金から指輪だって作っていいのよ。その代わりに何がほしい? 欲しいものは何でもあげる!」
各プレイヤーは女王に仕えるピクシーの親方となり、ワーカープレイスメントで金銀や食料を集め女王に献上する。金貨や特別な貢物を捧げたり、王宮の召使いになればご褒美ももらえるだろう。しかし女王は簡単に満足せず、怠け者には罰を与える。この罰は報酬ポイントを打ち消してしまう。よい結果を出すことができるだろうか。

キャステルム(Castellum)
ゲームデザイン・E.シーレ、2~4人用、9歳以上、45分。
オランダ・マーストリヒトは過去2000年、いろいろな国に統治されてきた。ローマ帝国はミューズ川の西岸に武装した開拓地「キャステルム」を建設し、幾多の攻撃に耐えてきた。
このゲームでプレイヤーは資源を集めて砦を作り、訓練された軍隊を雇って街を防衛する。街を守るだけでなく、敵を打ち負かして手柄を立てたいところだ。賢い戦術によって自分が担当する外壁の部分を、ライバルより上手に防衛しよう。英雄と目されるのは誰か?

フェスト(Festo!)
ゲームデザイン・A.D.フューラー、イラスト・M.ヴェルドゥ、2~5人用、8歳以上、60分。
グルータマ王国の晩餐会に向けて、ハーフリング族が腕によりをかけてご馳走を用意している。そのため、食材を集めなければならないが、市場は王国の住人たちがみんな食材を売りに来て混雑している。トロルは美味しい肉を、ピクシーは飴色の蜂蜜(盗品)を、オークは南方から素晴らしいスパイスを、魔法使いは魔法の森から山いっぱいの素晴らしいキノコを、エルフはジューシーな果物を、ドワーフは不可欠なじゃがいもを持ってきている。これらの中から必要な食材を集め、ほかのハーフリング族を喜ばせよう。フェストが終わったとき、料理の親方の称号を勝ち取るのは誰か。
ワーカープレイスメントとエリアコントロールのゲームで、種族の特殊能力を生かしてできるだけ多くの食材を集める。その食材を使っていろいろな食事を作り、勝利点に変えて勝敗を競う。
Game Brewer:Essen Deals