ボードゲームと運動を組み合わせた放課後プログラム

地元で放課後の学童保育などに携わっている方々の研修会に「やまがたボードゲーム協会」として呼ばれ、分科会のひとつ「ボードゲームで運動遊び?!」を担当した。おもちゃ屋Kimiの船山さんが考案した、ボードゲームと運動を組み合わせるという斬新な試みである。
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6人ずつ6チームを編成。各チームで走順を決めてもらった。『ウボンゴ』のパズルボード1枚をバトン代わりにもち、スタートから少し離れた椅子まで走る。そこにはパズルピースが置いてあり、一番上の問題を解く。できたら「ウボンゴ!」といい、近くの審判に確認してもらって、パズルボードをもってスタートに戻り、次の人に渡す。次の人は二番目の問題を解き、これを繰り返してアンカーがゴールしたら終了となる。
要するに障害物リレーの障害を『ウボンゴ』にしただけであるが、走ってきて息が上がったところで頭を使うのは新しい体験である。
2レース目は、『ウボンゴ』リレーに加えて、終わったチームから『ボブジテン』に取り組んでもらった。全員1回ずつ出題者となり、正解したら交替。こうして一巡したらチームで手をつないでゴールまで走る。
『ウボンゴ』のような幾何学パズルが苦手な人も、『ボブジテン』はうまい説明ができたりして、バランスの良い組み合わせだったと思う。反省点を上げるとすれば、1位と最下位の間にだいぶ時間差ができるので、不得意な人には審判が少しアドバイスを与えたりして、できるだけ接戦になるようにしたほうがよさそうだ。
このようなボードゲームと運動の組み合わせについて、教育事務所では、運動量を確保するとともに、体格差や運動の得手不得手だけで勝敗が決まらないため、広く楽しめるプログラムになるとしている。またボードゲームも運動もさまざまなバリエーションがあるので、例えば腕立て伏せ10回→ナインタイル→バスケットボールシュート→おばけキャッチ→……というように(ハードモード?)アレンジも容易だ。