ペガサスシュピーレ(ドイツ)から今秋発売された作品。2008年に同社から発売されたJ.アラースのカードゲーム『サーカス・マキシムス(Circus Maximus)』とは違う作品である。このタイトルのゲームは、R.クニツィアの『古代ローマの新しいゲーム』にも収録されており、ボードゲームによく取り上げられるテーマといえる。
このゲームでプレイヤーは古代ローマの戦車競走の騎手となる。ダイスを使い、土埃舞う競技場のサーキットを二周し、戦車を操って一位を目指そう。戦車を加速や減速させ、巧みにレーンを切り替えるだけでなく、ライバルに槍を投げつけたり、行き先に鉄びしを撒いたりして邪魔することも可能。逆に邪魔されても、運がよければレース中に戦車を修理することができるだろう。
古代ローマの戦車競走は間もなくスタートする。さあ、スタートの合図だ! 戦車をダッシュさせよう。最初はゆっくりだが、すぐにスピードを上げていく。競技場(キルクス)の中央の柱を回り込み、一周目を走りきる。すぐに次のカーブだ。振り返ると、一台の戦車は遅れ始めた。目の前を走っていた選手はスピードを上げすぎ、カーブを曲がりきれずに壁に突っ込んだのだ。君の勝利まで、残るは先を行く一台だけ。少々手荒なことが必要そうだ。握りしめた投げ槍のバランスを取りながら、乗り手が近づくのを待つか……それとも追い抜いて、奴の行く先に鉄びしを撒くか?
内容物:両面ゲームボード(2分割)、両面戦車ボード6枚、戦車コマ6個、ダイス5個、両面ラウンドカウンター6枚、鉄びしマーカー20個、ポイントクリップ18個、ルールブック 他