息を止めてー、ゴー!
海の底に眠る宝を協力して集めるゲーム。海の中なので、息はできない。本当に全員が一斉に息を止めてプレイするという、普通でない作品だ。
毎ラウンド、お宝カードがプレイヤー人数分並べられる。プレイヤーに潜水カードを配り、みんなで3回深呼吸をしたらスタート!
それぞれのお宝カードに、みんなで潜水カードを必要な枚数だけ並べる。カードには数字が付いており、先に置かれたカードから±1のカードしか置くことができない。息を止めているからしゃべることはできないが、ジェスチャーで「ここに誰か置いて」「この列は枚数が揃ったのでもう置くな」といった情報を伝える。
誰かが息を吸ってしまったらラウンド終了。1分ぐらいが限界か。お宝カードごとに、カードが正しく置かれているかをチェックする。枚数に過不足があったり、数字が途中で間違って置かれたりすると、そのお宝はニクセ(水妖)に奪われてしまう。
5ラウンド行って、獲得できたお宝カード1枚1点から、ニクセに奪われたお宝カードの防御ポイントを引いて、プラスならプレイヤーの勝利となる。
6人プレイで15分ほど。息を止めてプレイするというのは、正常な判断がこんなにも失われるものか。視界もおのずと狭くなる。数字の「7」と「4」がわざと分かりにくくなったり、途中で吹き出してしまったりした上に、ラウンドが進むごとに集中力(と酸素)が切れてきてしまったが、最終ラウンドは集中力を取り戻して勝利。
余裕もない中で協力どころではないが、自分のできる貢献をそれぞれが積み重ねていくところにほかのゲームにはない感覚があった。
Bermuda
デザイン・C.E.ランザベッキア/イラスト・O.フロンデンライヒ&S.フロンデンライヒ/フッフ&フレンズ(2015年)
3~6人用/10歳以上/15分