ボードゲームの世界最大イベントであるエッセン・シュピール’16が10月13日(木)から4日間にわたって行われます。
このページでは、新作情報を各出版社のウェブサイト、ニュースサイトから翻訳し、どのような新作が出るかを見ていきたいと思います。日本に比較的入りやすく、よく知られている出版社を中心に紹介しています。ゲーム名は直訳で、後に輸入販売されるときには別になるかもしれません。
例年1番最初に情報を揃えるアミーゴ社から。発売は9月なので、エッセン・シュピール前に国内発売される可能性もあります。
U.ローゼンベルク作、2人用、12歳以上、45分。
豆栽培ゲーム『ボーナンザ』の2人専用ゲームです。基本ルールは同じですが、以下の変更によって、2人でも楽しめるようになっています。
1.1列の豆畑には同じ種類の豆だけでなく、1つ数字が高い豆(10の豆に12の豆)を植えることができますが、収穫では最後に植えた豆で収入額が決まります。
2.ボーナスカードを各自3枚もちます。ボーナスカードには豆の組み合わせが指示されており、1つの畑にその組み合わせの豆を植えたら、ボーナスカードを公開してボーナスが入ります。手番の最後に3枚になるまで補充します。
3.交換フェイズでは、お互いにカードを1枚ずつプレゼントします。手番プレイヤーから1枚をプレゼントし、拒否したら代わりに1枚プレゼントしなければなりません。
J.バルザー&U.ローゼンベルク作、3~5人用、12歳以上、45分。
2009年にルックアウトゲームズから発売された拡張セット(TGiWレビュー)のリメイク。各プレイヤーは「修道院の庭」と「神の畑」をもち、そこに豆を植えていきます。豆カードの中に「教皇豆」が入っており、ジョーカーとして何の豆の代わりにでもなりますが、「修道院の庭」にしか植えることができません。また、「補充してから交換できる」「1対1でしか交換できない」などの指示がついており、交換フェイズでめくられたら指示に従います。捧げ物カードを入れる場合、2種類の豆が指示されており、その豆を両方とももっていれば、捧げ物カードを出してその豆を「神の畑」に植えることができます。これによって豆の種類を換えることができます。収穫は最後に植えた豆カードで収入が決まりますが、教皇豆は0ターラーです。
U.ローゼンベルク作、3~5人用、10歳以上、45分。
名作カードゲームが新版になります。畑ボードが入り、3人プレイ時には3つの畑、4~5人プレイ時には2つの畑が使えることが明示されます。ルール変更はありませんが、ルールの記述がより分かりやすくなっています。
B.ゴメス作、2~4人用、6歳以上、30分。
5つの箱を組み合わせ、魚を配置します。各プレイヤーはペンギンコマを受け取り、1人のプレイヤーが鬼役となってキッチンにペンギンを置き、ほかのプレイヤーは教室にペンギンを置きます。手番にはペンギンを指で弾き、自分の色の魚を取りにいきますが、鬼役にぶつけられると、魚を取られてしまいます。誰かが魚を3匹集めるか、鬼役が全員を捕まえたらラウンド終了です。全員が鬼役を1回ずつ行い、得点の高いプレイヤーが勝利します。
H.シャフィール作、2~10人用、12歳以上、15分。
さまざまなイラストが描かれたカードを9枚場に並べます。全員同時に、その中から2枚を組み合わせて、思いついた人から発表します。組み合わせるのは、絵の特徴、印象など何でもかまいません(太陽と王冠で「太陽王」など)。ほかのプレイヤーが承認したら、その2枚を獲得し、山札から2枚を補充します。山札も場札もなくなったらゲーム終了で、たくさんカードを獲得したプレイヤーが勝利します。
C.A.ロッシ作、2~4人用、6歳以上、15分。
磁石のついた2つの宇宙人コマを、ボードの両面からラビリンスを通って移動します。宇宙人コマはボードを挟んで磁石でくっついており、片方を移動すればもう片方も動く仕組みです。全員協力して、3分以内にラビリンス内の落し物をできるだけ多く集めなければなりません。見つかったものはカードを使った表示します。3ラウンドで集めた落し物の数で勝敗が決まります。2人1組でプレイするチーム戦ルールや、難易度の高いラビリンスボードもあります。
W.クラマー作、2~6人用、8歳以上、30分。
1996年にクイーンゲームズ(ドイツ)から発売され、2005年にラベンスバーガー社(ドイツ)から発売された作品の再リメイク。各プレイヤーは5枚の探検カードをもち、それぞれの目的地にマーカーを置きます。手番には矢印スティックを置いて、3つの探検隊を移動します。目的地にたどり着いたら探検カードを出し、マーカーを回収します。チケットを使えば追加のアクションができ、矢印スティックを取り除くこともできます。誰かが手札の目的地を全て訪れたらゲーム終了で、訪れた目的地の数で得点を競います。
L.コロヴィーニ作、2~5人用、8歳以上、15分。
各プレイヤーは3枚の手札をもち、3枚を場札にします。手番には手札から1~3枚をプレイし、場札の列を伸ばすか、新しい列を作ります。列を伸ばす場合、背景の色・丸の色・数字のうち1つ以上が一致していなければなりません。1つの列で一致するものが4つ揃ったら、手番の最後に勝利点を得ます。手札が補充できなくなったらゲーム終了で、勝利点の多い人が勝ちます。
J.クレツキン作、2~6人用、10歳以上、20分。
各プレイヤーは6枚の英雄カードをもち、戦闘を始めます。戦闘は3つのフェイズからなり、各フェイズに英雄カードを1~3枚プレイし、強さが最も弱いプレイヤーが脱落します。英雄は基本の強さに加えて、特殊能力ももっています。戦闘の勝者は全員の英雄カードを獲得し、勝利点とします。手札が補充できなくなったらゲーム終了で、勝利点の多い人が勝ちます。
R.シュタウペ作、5~12人用、16歳以上、45分。
2004年に発売されたコミュニケーションゲームの続編。今度は答えるものがイエス・ノーではなく数字になりました。「毎日インターネットに何時間使っていますか?」など、デリケートな質問に円盤を使って答え、裏にして集めて混ぜます。これで誰が何と答えたか分かりません。次にその回答の合計を、もう1枚の円盤で予想します。正解または近い人に得点が入ります。
M.フェルトケッター作、2~5人用、8歳以上、20分。
場にはささっとカードが2枚ずつ2列に並んでおり、そこに数字カードが1枚ずつ置いてあります。各プレイヤーに同じ枚数のカードを配り、山札にしておきます。手番には4枚の手札から、条件に合うようにカードを場に出していきます。「+1」の場には、前のカードより数字が1ずつ大きくなるように、「-2」の場には数字が2ずつ小さくなるように置きます(1と10はつながっているものとみなします)。数字カードではなく怒りカードを出してささっとを送ったりすることができます。先に自分の山札をなくしたプレイヤーが勝者です。
W.クラマー&R.シュタウペ作、2~4人用、8歳以上、25分。
毎ラウンド、各プレイヤーは手札を8枚もちます。その中から1枚選んで出し、全員同時に公開し、『ニムト』と同じ方法で数字の低い順に3つの列に付けていきます。列によって3~5枚目のカードを置く羽目になったプレイヤーは、その列にあったカードを全部引き取らなければなりません。
ここからが新しいところです。獲得したカードのうち1枚を自分のX列に置き、残りを手札に入れます(また使えるようになります)。X列は自分専用で、これ以降引き取ったカードを昇順に並べていき、並べられなくなったらここにあるカードを捨て札にします。誰かの手札がなくなったらラウンド終了で、手札の角マークがマイナス1点、捨て札の角マークがマイナス2点になります。2ラウンドで失点の少ないプレイヤーが勝者です。