ソビエト政界の黒幕に扮し、息のかかった政治家を用いて乱痴気騒ぎめいた権力闘争を繰り広げる政治ゲーム。ソ連崩壊前の1986年にファタ・モルガーナ社(スイス)より発売され、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネート、アヴァロンヒル社(アメリカ)から英語版も発売されていた。オリジナルのドイツ語版は今も販売されているというロングセラー作品だ。
舞台は1951年のモスクワ。「粛清」に明け暮れる政治家たちの黒幕となって、周囲が病死やシベリア送りになる中、書記長になるチャンスをうかがう。自分の息がかかった政治家を書記長に就かせ、十月革命記念パレードで手を振らせるのは誰か?
26人の候補者から密かに10名を選び、1~10点の影響力をつける。KGB長官などの役職についている人物について影響力を発表し、多い人がその権限を行使できる。こうして昇進や粛清を繰り返し、3回パレードに成功した書記長に、影響力を多くつけていたプレイヤーが勝利する。影響力をあからさまに発表しては狙われるし、隠しすぎると昇進できないというジレンマがある。
イラストの速水螺旋人氏は、ロシア、ソビエト連邦、SFをテーマに、コミックやTRPGを数多く制作しており、『大砲とスタンプ』 『スパイの歩き方~好ましからざる人物~』などの作品がある。
・New Games Order:クレムリン