リアル脱出ゲーム
25枚のタイルを並べて、全員中央の「セントラルルーム」からスタート。残り24枚は伏せられている。手番にできる行動は確認(となりの部屋が何かこっそり見る)、移動(となりの部屋に移動する)、押し出し(同じ部屋にいるほかの人をとなりの部屋に移動させる)、操作(自分のいる部屋を縦か横にスライドさせる)のいずれか。行動の選択は全員同時に行う(プロット方式)ので、スピーディであると共に思わぬハプニングが起こる。
部屋の多くは何も起こらない「空き部屋」だが、入っただけで即死の「即死部屋」、すみやかに脱出しないと死亡する「水責め部屋」、別の場所にワープできる「移動部屋」などさまざま用意されており、うかつに入ることができない。確認と情報共有が大切である。規定ターン内に出口タイルの「ルーム25」を見つけ出し、そこに集合して、「操作」で外に出せば勝利。
全員一丸となって脱出する協力モード、2チームで先に脱出することを競うチームモードなどがあるが、オススメは裏切り者のいる疑惑モード。4人の場合1人、5~6人の場合2人が「ガード」となって、脱出を妨害する。しかも最初は正体を明かさず、ひそかにゲームを不利な方向に進める。脱出を成功させるだけでなく、裏切り者をあぶりだして妨害を食い止めなければならない。
6人プレイで裏切り者2名。最初の確認で「即死部屋」を発見した私は、そうでないところに、くさのまさんをいきなり押し出してみる。移動は1ターンに1回しかできないため、押し出しで表のタイルを増やす作戦である。「危ないっすよ!」「大丈夫ですって。」これによってみんなから裏切り者疑惑をかけられてしまった。「もう1人いるはずだけどなあ」「私じゃないです!」そんなやりとりをしながら徐々に明かされていく部屋。「ルーム25」は早めに見つかり、みんなが集合してくる。ここでガードであることを明かしたのは、くさのまさんだった。そしてもうひとりは鴉さん。2人の連携でサガエさんが遠くに飛ばされ、脱出できない状況に。しかしそれ以上の被害を食い止めるため、ガードも外に押し出された。最終ターンは、1人残しても脱出成功となるため、サガエさんを置き去りにして勝利。「さようなら~!」プレイ時間は約40分。
アクションがシンプルで、複雑な特殊能力もなく、部屋の説明はプレイヤーボードに書いてある(多言語版は日本語のボードが付属)。プレイ時間も短めで、ゲーマーが軽く遊びたいときだけでなく、普段遊ばない人に出すのもよさそう。ドラマチックな展開が楽しめる。
Room 25
F.ルーゼ作/マタゴー(2013年)
1~6人用/13歳以上/30分