フランス系の出版社の新作で、ホビージャパンが以下の2タイトルの発売を発表しました。いずれも日本語ルール付きの海外版です。
P.モーリ作、ハリカン社、2~6人用、8歳以上、30分、5,250円、3月上旬発売予定。
初代皇帝アウグストゥスの命により、自分の軍団を用いて属州と元老院を支配し、ローマ執政官の座を目指します。最初に渡されるのは、自分の配下の7個の軍団コマと88枚ある目的カードから3枚。目的カードはローマ属州と元老院に分かれており、その目的を果たすのに必要な条件と、得られる利益が記されています。このほかに帝国が求める目的として、全プレイヤーの前に6枚が表向きで控えています。
毎ラウンド、7種類全23枚ある動員トークンから1枚ランダムに引き、自分の目的カードに、手元の軍団を1個派遣するか、転進させるかします。目的カードのすべての条件に軍団を配置できたら、その目的は達成され、表向きになっている6枚の新たな目的カードから1枚を選びます。
目的カードは必要な条件の種類も、派遣する軍団の必要数も異なり、その見返りも異なります。また、動員トークンも種類ごとの比率は異なるため、自分にとって重要視すべき目的は異なり、またその組み合わせによりさまざまなボーナスがあります。穀倉地帯を押さえて、ローマの胃袋を満たすことでボーナスを得るのか、元老院議員の特殊効果を得るべきなのか、アシアを完全に抑えるのか、帝国の求める目的を多くこなすことで評価を得るのか――何れかのプレイヤーが7つの目的を達成するまでに、帝国の評価を最も得たプレイヤーが、執政官となれるでしょう。
L.ラミィ作、リベルー社、4~10人(2~5チーム)用、14歳以上、30分、5,880円、4月中旬発売予定。
華麗なる上流階級の世界で、お金を貯める方と使う方に分かれて協力する斬新なゲームです。プレイヤーは紳士役と淑女役の2人で1チームとなり、お互いの容姿を栄えるものにし、舞踏会で最も有名なペアとなるのが目的です。そのために、紳士たるプレイヤーは、淑女であるプレイヤーが身を飾りたてるのに必要なドレスや宝石やアクセサリーを購入するために必要なお金を稼ぎ出す義務があります。
それぞれのチームには、この目的を成し遂げるため、お互いの行いを表したアクションカードを使用します――つまり、軽薄で流行を追いかまわすのにご執心のご婦人と、裕福で傲慢で見栄っ張りな紳士らしいアクションカードです。お互いの役割もゲームのルールも違う2人が協力して、社交界で一番のペアとなれるでしょうか?
このほかに、ホビージャパンは、ペガサスシュピーレの新作『ワンダーランド』(5,040円)を3月下旬、『リアルト橋』(5,880円)を4月中旬に発売予定しています。