2010年にアスマディ社(アメリカ)から発売され、ゴールデンギーク賞(カードゲーム部門)に選ばれるなど話題を読んだ作品。このたび日本語版になるのは、イエロ社(フランス)が昨年リメイクした新版で、旧版ではアイコンだけだったカードに美しいイラストが入っている。
人類の文明の発展は、数々の技術革新―イノベーション―の積み重ねだった。プレイヤーは各自の文明を、10の時代に分かれた技術革新カードを駆使して発展させる。ゲームの目的は、時代や文明分野を規定の回数制覇すること。偉大な功績を歴史に残した文明こそが、人類社会の勝者となるのだ。
そのためには、先史時代の「車輪」「陶器」「牧畜」に始まり、「哲学」「紙」「火薬」「蒸気機関」「缶詰」「鉄道」「飛行機」「抗生物質」「核分裂」「コンピューター」、そして「インターネット」に至るまで、各時代に多大な影響を与えたさまざまなイノベーションを駆使して、文明の影響を高めていかなければならない。
毎回2回のアクションで、手札を引いて充実させ、必要かつ先進の技術を場に出し、その能力を使い、影響をため、時代を制覇するのだ。その中で手札の枚数、場に出ているカードによるリソース数、山札の状況など、各種マネージメント能力が必要とされ、緻密なプレイングが求められる。時代が下るにつれてインフレ化するカードの能力など、逆転も可能なので最後まで気が抜けない。
60分程度で人類1万年の文明発展競争が楽しめる、やりこみ型のカードゲーム。2月に東京で先行体験会が行われ、好評を博している。
・ホビージャパンゲームブログ:ホビージャパンゲーム体験会開催〜今度は発売前にお試しプレイ!