バズル(Buzzle)

単語をビジュアルにイメージ
今でこそほとんどないものの、過去のドイツ年間ゲーム大賞には、ワードゲームがノミネートされることがあった(『クイビックス(1981)』『ヤーゴ(1985)』『ワードウィッツ(1996)』)。このワードゲームも『カタンの開拓者たち』が大賞を射止めた1995年にノミネートされ、ドイツゲーム賞では7位に選ばれている。
一般にアルファベットのワードゲームを日本人が遊ぶのは困難が伴う。学生時代、仲間で『スクラブル』を遊んだことがあるが、DO→DOES→DOESNTとか中学生レベルのゲームにがっかりした覚えがある。しかし中には、ボキャブラリーがそれほど豊富でなくても遊べるものがある。このゲームも、5文字の単語さえ浮かべば遊ぶことができる。
バズル
最初に各自、5文字の単語を考えてメモしておく。これを当てて得点するのが『バズル』の目標だ。アルファベットの一文字一文字が、4種類のパーツを組み合わせて作るパズルになっている。
自分の番には、ほかの誰かの何文字目でもいいのでパーツを置く。そのパーツを使うならイエスで1点。さらにパーツを置くことができる。パーツを使わなければノーで手番終了。使わないと言われたパーツはその文字の手前において、次のヒントになる。
Aは長い棒2本と短い棒1本。Bは長い棒1本と小さいU字2本というように、組み合わせが決まっている。「長い棒2本置いたらA、H、M、N、V、Wのいずれか」というように絞り込んで予想する。一文字だけでなく、「ここが子音なら次は母音しかないはず」とか「この文字で終わる英語はなさそう」という推理も必要だ。
相手の単語が分かったら、いつでもチャレンジできる。当たれば、あと何画でその単語が出来上がるか数えて、その数だけ得点。外れれば失点。
5文字の単語を考えるのはさほど難しくないが、当てるのは予想外に難しい。分かったときにはあと1画か2画だけということがほとんどだった。推理以上に、直感が求められるようだ。写真の答えは左側(私)がWHITE、妻(右)がSWEET。私の勘が悪すぎて、タイルの置き方がほとんど当てずっぽう。妻も最初は悩んでいたが、先にコツをつかんだ。タイルを正しく置けるようになって勝利。今回も英語力のなさを痛感したが、少しは鍛えられたかな。
Buzzle
B.エバリー、J.キットレッジ、P.オロツカ/フランニョス出版(1994年)
2〜4人用/10歳以上/30分
国内未発売

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