ドイツ年間ゲーム大賞は、新作の中からジャーナリスト・評論家の選考によって毎年選ばれている賞。世界で最も権威ある賞として知られており、受賞すればドイツ語圏だけで30万セットの売り上げを確実にする。
授賞式にはノミネート作品のデザイナー、メーカー、イラストレーターが出席し、全国放送局のドイツ公共放送連盟(ARD)と第2ドイツテレビ(ZDF)も取材に訪れた。
審査員は授賞式の前夜に投票して大賞を決定する。33回目の栄誉に輝いた『クゥワークル』は、マークと色を揃えてタイルを並べ得点するタイル配置ゲームで、オリジナルはアメリカのメーカーが2006年に発売し、ドイツでは「イージープレイ」シリーズなどで知られるシュミット社が2010年から取り扱っている。ドイツ国外オリジナルの作品が受賞するのは、『ドミニオン』『ディクシット』に続いて3年連続。
難易度の高いボードゲームが多く発売され、愛好者から評価されている現状を受け、今年初めて、エキスパートゲーム大賞が制定された。第1回目に選ばれた『世界の七不思議(7 Wonders)』は、フランスのデザイナーA.ボザの作品でベルギーのレポス社から発売された。日本ではすでに一般発売されているが、高い人気を受けて来月にはついに日本語版が発売される。
残るドイツ年間キッズゲーム大賞の発表は7月25日にハンブルクにて。
・Spiel des Jahres e.V.