ボードゲーム愛好者にとって冬季オリンピックで面白い競技ナンバー1は、カーリングである。4年前のトリノの際、日本女子チームが大いに注目を集めたが、そのときに日本カーリング協会で発売されたのがこのゲーム。今年もカーリングが盛り上がっているのを見ているうちに遊びたくなった。
実際のカーリングではストーンを8個ずつ使うが、このゲームでは2個ずつ入っており、そのほかにハウス(同心円)のシートが付いている。長めのテーブルで遊べるサイズでちょうどよい。シートは薄いビニール製で、丸められて入っているので、セロテープで固定する。ビニール製なので、テーブルの上を走るストーンがシートの端で止まらないくらい薄く、また氷のように影が映るのが、いい雰囲気だ。
ルールは簡単で、ハウスめがけてストーンを交互に転がし、中央に近いほうが得点。正式には相手のストーンより内側にあるストーンの数だけ得点になるが(このゲームでは1〜2点)、単純に1点としてもよいだろう。攻守交替して10回行い、合計で競う。
ストーンの下には金属のボールが入っていて、これがよく転がる。手加減しないと、あっという間にリンクの外に飛び出してしまう。わずか50cmくらいでも、慣れないうちはハウスに入れることさえ難しい。10回戦では、両者が次第に腕を上げてきて、ほかのストーンを玉突きにしたり、もう1個をガード用にわざと手前に置いたりといった戦術が楽しめる。
長女と対戦して7対3で勝利。長女は力の加減がなかなかつかめないようだったが、ときどき絶妙なナイスショットを出す。ルールは簡単なので、その後長女と長男で勝負していた。台までついた本格的なカーリングゲームもあるが、これで十分楽しい。
カーリングの新聞記事に書かれていたが、後攻は最後の一投で状況を一気に変えてしまえるため、後攻が絶対有利である。だから、先攻でどれだけ勝てるかがキーになるという。そういう気持ちで臨むとこれだけのゲームでも結構考える。
Top Curling
作者不明/メガハウス
2または2チーム人用/8歳以上/15分