オレのジャガイモが!
競りで3種類の野菜を集めるフランスのカードゲーム。『リズム&ボール』や『ロボットマスター』といった缶箱入りの手軽なカードゲームを数多く出しているカクテルゲームズがオリジナルだが、フッターからドイツ語版も発売されている。カクテルゲームズが輸出に積極的でないらしく、日本ではなかなか手に入りにくいが、このところ注目しているメーカーだ。
手番には3枚引き、そのうち1枚を表にして、3枚1組で値段をつけて競りにかける。安いカードを見せ札にして安い値段をつけて油断させてもいいし、高いカードを見せ札にして高い値段をつけて期待をもたせてもいい。競り落としたら残り2枚もオープン(何だったかはもろバレ)。手札のカードで支払い、残りの人で均等に分ける。
野菜カードは山札に8枚しかなく、ほとんどがお金カードで、あとはアクションカードが少々。当たりの野菜カードが来たときに、察知して競り落とせるかが第1のポイントである。手札に野菜を3種類集めたら勝利できるから、簡単に人に渡したくない。
アクションカードは、野菜名を指定してほかの人から奪うネズミカードと、手札から3枚引いて好きな1枚を奪うおばあさんカードがある。おばあさんカードはアクションカードの防御にも使える。どの野菜を誰がもっていったかよく覚えておこう。
さらにバリアントルールでは、勝利宣言した人に野菜を捨てさせるカブと、もっていると上がれないハエがある。どちらも上がりにくくするカードだが、いずれにせよ山札がなくなれば終了なので、ゲームは15分とあっさり。これだけ軽い競りゲームもあまりないだろう。競りも順番なしで、3つ数える間に競り上げなければいけないためスピーディーである。
競り落としたばかりのジャガイモがcarlさんにマークされていた。防御するおばあさんもなく、ネズミで持っていかれる。代わりに1枚もらえることになっているが、当然一番安いお金カード。カブカードを手に入れたが、警戒されてしまいそのままゲーム終了となった。上がらずに野菜カードを溜め込んだcarlさんの勝利。
Suppenküche
J.-M.クーティル/フッター(2008年)
2〜4人用/10歳以上/15分