年間ゲーム大賞にナイアガラ
公式発表ではナイアガラについて「最後までエキサイティングなゲーム進行だけでなく、何よりも抜群のコンポーネントの質がひきつける。テーマがこれだけリアルで、またその感覚がゲームで再現されているのは稀である」とし、また小さなオバケについては「記憶能力の挑戦になるが、小さな子どもでも大人に勝つチャンスがある。でも頭のよさがポイントになるだけではない。騎士の広間でボールを回すには落ち着いた手が必要だ。作者とメーカーは子ども古典文学を同質のゲームに作り変えることに成功した」とコメントしています。
ナイアガラの作者T.リーシング氏は新人、メーカーのツォッホはヴィラ・パレッティ(Villa Paletti)に続いて3年ぶり2回目の受賞。ツォッホはコンポーネントの評判が高く、今回の受賞作品も川の流れを透明な円盤で模し、箱を使って滝に見立てた点が高く評価されました。先行して行われていた2つのアンケート(Spielbox、H@ll9000)でもナイアガラを予想する声が最も多く、愛好者の予想通りの結果です。
小さなおばけは同タイトルの童話をゲーム化した磁石ゲーム。作者K.ハーファーカンプ氏は子どもゲーム作家でグラグラ城のオバケ(Schloss Schlotterstein)などの多くの作品があります。コスモスは2002年の秋から子どもゲームに取り組んできましたが、3年かけて初めて、ハバ、セレクタ、ドライマギアという子どもゲーム専門メーカーに肩を並べました。日本ではまだ輸入されていませんが、受賞によって早晩入ることになるでしょう。(Spiel des Jahres)
【ドイツ年間ゲーム大賞2005】
ナイアガラ(Niagara / Thomas Liesching / Zoch)
【ドイツ年間子どもゲーム大賞2005】
小さなおばけ(Das kleine Gespenst / Kai Haferkamp / Kosmos)