新たに加わったのはフリージャーナリストのシュテファン・ドゥックシュ氏(Stefan Ducksch, 36)と、ラジオジャーナリストのベルンハルト・レーライン氏(Bernhard Loehlein, 38)の2人で、これで審査員は合計12名となりました。ほかの審査員が50歳前後なので若い審査員の感性が選考にどう影響するか見ものとなります。また、年間子どもゲーム大賞の審査員も新しくなりました。
選考方法は来年から、5月にノミネート5作を発表し、6月にその中から大賞を発表するという形式になります。1999年から行われていたノミネートと最終ノミネートという2段階選抜はなくなりました。これに代わって、ゲーム数を限らずに幅広く集めた推薦ゲームリスト(Empfehlungsliste)が発表されます。
審査委員会はこの推薦ゲームリストについて、幅広い層の購買・選択を助けるとしていますが、その背景には、10作品前後のノミネートリストに入るかどうかで売り上げが大きく変わる不公平感を解消すると共に、ベストゲームの数を絞ることで年間大賞の意義を強く打ち出すという2つの意図があるものと見られます。実質上、ノミネート5作品に入るかどうかという厳しい競争がメーカーやデザイナーに課されています。(Spiel des Jahres)