インド放浪中のVさんの訪問をきっかけに、プネーの留学生仲間でゲーム会。Vさんは南インドで手に入れた日本の醤油をもっており、それを使って鶏肉料理をしようということになった。ニワトリの計量は生きたまま。上目遣いでにらまれたような気がした。店のお兄さんが奥で首を切り、皮をはぎ、内臓を取り出してくれる。体温を感じる肉を家に持ち帰り、すりおろしたニンニクとショウガを入れた醤油につけこむ。
リキシャーで10分ほどに住んでいるインド美術研究者のFさん宅には、6人の日本人が集まった。持ってきた鶏肉を焼き、Fさんが作ったパスタとサラダ、さらに注文したピザをつまみながらビールを飲みまくり。そのままウィスキーを飲みながらゲーム会に突入。推理ゲーム、ダイスゲーム、コミュニケーションゲームとつないで異様に盛り上がった(このレポートは、後にゲームのページに移動します)。Vさんはさすがゲーム慣れしていて、ナイストークで盛り上げてくれた。
スコットランドヤード(Scotland Yard / Schlegel etc. / Ravensburger 1983)
ボードはタクシーとバスと地下鉄が入り組み、行きたいところになかなか行けないこともあれば、突然追いつくこともできます。うまく包囲網を敷くためには、5人の誰がどこに行けばよいのか、ちょっと考えどころ。
心臓バクバクの怪盗X役に比べて、残りは和気藹々。「犯人は動物園を見たいはずです!」「どうですかパンジャービー刑事?」「巡査長の意見を聞いてみましょう!…すみません巡査長は刑事じゃないですね」
じっくりと推理を働かせながら遊ぶのも楽しいのですが、酔いも手伝ってノリノリでいくのも楽しめました。その割には2回遊んで2回ともあっさり捕まってしまいましたが、確かに怪盗も酔っ払っていました。
ヤッツィー(Yatzee / Unknown / MB, )
ダイスをふって、ストレートとか3ゾロなどの13の役を作っていきます。1回の手番で3回までふり直すことができ、どの役にしてもかまいません。たとえば1,1,1,6,6はフルハウスにしてもいいですし、3ゾロにしてもかまいません。ただし! 1つの役は1ゲームにつき1回だけ。1度記録した役がまた出ても、他の役に切り替えなければなりません。出る確率の低い役を後回しにすると、つらいことになりますよ。残っている役を出すことができなかったら、どれかの役が0点になります。
しかし5ゾロの役「ヤッツィー」は例外。2回目を出すと、ボーナス100点がもらえます。Aさん一振りでヤッツィー、そして2回目も。振る前にガネーシャにお祈りをしていたのが効果あったかも。気合の足りなかった私と、ささくれていたI氏はヤッツィーを出すことができないまま、沈みました。
運だけのゲームに見えて、どの役に振るかとか、2投、3投でサイコロをいくつふり直すかとか、確率を高める努力はできます。でも賞賛されたのは、気に入らない目が出たときに1つも残さないでがっとつかんで全部ふり直すプレイ。これぞ漢だ!……って女性に向かっていうのもどうかと思います。
6人で遊んだので100ターンぐらいあったわけですが、最後ほど残った役を狙って気合が入っていき、引き締まりました。
アップル・トゥ・アップル(Apples to Apples / M.Kirby & M-A. Osterhaus/ Bivery, 2003)
ここですでに夜12時を回っていたのですが、熱狂ムードに便乗してもう1ゲーム。そう、それは日本から離れた生活をしている人にはカードを見ただけで嬉しくなってくる日本語版アップルです。
みんなから集められたカードをジャッジが見てププーッと吹き出したり、1枚1枚発表する中で「美しい!」「それ狙いすぎ」「あっカブってる」などと言ってガヤガヤ盛り上がったり、楽しめました。今回の発見は、「みんな狙いすぎると、平凡なのが通る」
・ごうまんな―ディスニーランド
・ハレンチな―テロ攻撃(ここで「駅弁」出した人、誰?)
・安っぽい―恋をする
・おいしい―オレンジ
・インチキ―東京大学
……また遊びましょう。