Yさん,N君,S君を家に招いて5人でゲーム会.わんこさん放出品,シュピーレブルク放出品,そしてファナゲンとゲームが集中して嬉しい悲鳴.
サーカスだ!|ライトアンドダーク|ジャワ|リフィフィ|ギャロップロイヤル
サーカスだ!(So ein Zirkus/V.Scaefer/BambusSpiele)
手番にはサイコロを振ってその色の玉をピエロの中に入れるところから始まります.ピエロには3つまで玉が入ります.玉が入ったピエロは,またサイコロで動かします.サイコロで出た色の玉が一番上に入っているピエロを,中に入っている玉の数だけ動かすことができます.それで穴のところまで動かすと,一番下に入っている玉が自動的にストンと穴に落ちます.穴には点数が書かれてあり,その玉の色のプレイヤーの点数になります.一番奥にある6点の穴に玉が入るとゲーム終了です.
ダイスで白と黒が出た場合,どの色の玉を入れてもよく,またどのピエロを動かしてもよいことになっています.ピエロに入っている玉を覚えておくだけの若干の記憶力と,ダイスの目に応じてどの玉をどの順序で入れ,どのようにピエロを動かすか,意外と考えます.6歳以上とされていますが,大人でも十分楽しむことができます.
相手の玉は先に入れて,手前の点数が低い穴に入れ,自分の玉を後で入れて奥まで持ち越させるという作戦を皆取ろうとしましたが,穴をひょいひょいと避けて奥の穴まで到達させた私が完勝.
ライト・アンド・ダーク(Light and Dark/Y.Yonede/Y-Games)
Yさんのオリジナル作品.光と闇の時計(?)を操りながら,点数の高いカードを集めるゲーム.テストプレイ.
手番には一斉にカードを1枚出します.カードには光のポイントと闇のポイントが書かれており,どちらかを選んで意思表示します.全員あわせて光の勢力と闇の勢力のどちらが強いか調べ,上回っている分だけ時計を回転させます.その時点で時計の針がどちらに来ているかによってその勢力の数が一番大きいプレイヤーがカードを全て取ります.これを繰り返して最後に時計の針がどちらに来ているかによって,取ったカードでその勢力の数を合計し,一番ポイントの多いプレイヤーが勝ちます.
時計の針がどこにあるか,どこまでいくかを見極めてカードを出しますが,全員が同じことを考えていると時計の針が回りすぎて思惑が外れてしまいます.光と闇をうまく乗り換えることがポイントです.キモを把握するだけの回数できませんでしたが,斬新なアイデアだと思いました.
ジャワ(Java/W.Kramer/Ravensburger)
プレイヤーは手番に6アクションポイントを使ってジャワの島を開拓し村を作っていきます.タイルを置く,自分のコマを投入する,宮殿を作って村を都市にする,湖を作るなどの行動を,任意の順序で行います.タイルには1マス~3マスの大きさがあり,どんどん重ねて高い土地を作っていくことができますが,使い勝手のよい1マスタイルは数が限られています.村を広げ,その村の高いところに自分のコマを配置し,価値の高い宮殿を建てて名声ポイントを獲得します.さらに,宮殿を建てた都市ではお祭りを開催して名声を高めるチャンスもあります.ゲーム終了時にそれぞれの宮殿から名声ポイントを得て,最も点数の高いプレイヤーが勝ちます.
都市は,畑によって分割することができます.したがって分割によって新しい村を作り,そこに新しい宮殿を建てて名声ポイントを稼ぐ方法もあります.次第に広がっていく地形の中で,分割できる都市はないか,または新しく成長させられる村はないか探します.都市に自分のコマしかいないうちに独りで祭りを開催して,名声ポイントを独り占めできればしめたものです.
長考タイプではない人でもついつい長考になってしまいます.「1,2,3,…1,2,……」と頭の中でアクションポイントを数えながらつぶやいてみたり,「頭で考えられない(N君)」と空中でタイルやコマを組み合わせてみたりと手番は長引き,終盤はボードの全部を見回すためにさらに長引きました.もちろん相手の手番中にも考えているのですが,ダイナミックに地形が変わっていくので結局自分の手番に考え直さなければならないことが多くなります.Yさん(橙)が10点(最高点)の宮殿のすぐそばの高い位置にうまく自分のコマを配置して終始独走態勢.他の人が育て切れなかった村に便乗を狙ったN君(赤)は一歩及ばず,S君(白)は序盤で湖専門に徹しているうちに高いところに登るのがおろそかになり,4位でした.
リフィフィ(Rififi/S.Dorra/Eurogames)
手番プレイヤーから順にカードを出していきます.他プレイヤーは前に出されているカードと同じ色で小さい数字のカードか,別の色のカードを出します.同じ色で小さい数字のカードが出されたら前に出されていた大きい数字のカードは伏せられます.このようにしてカードの数字はだんだん小さくなっていきますが,誰もその色のカードを出さないまま1周したらその数字分だけチップを獲得します.他のプレイヤーが大きい数字でチップを取らないよう牽制しながら,カードをカウンティングしてできるだけ大きい数字でチップを取ることを目指します.場にチップがなくなった場合には,他プレイヤーからとることができます.下家ほど最後に出したカードでチップを取れるため有利になってしまうので,プレイヤー数だけラウンドを繰り返して勝負します.
前半は小さい数字で収まっているのですが,後半になるとカウンティングをしたプレイヤーが大きい数字で勝負をかけてきます.勝負どころの移り変わりがエキサイティングです.今回はお試しということで1ラウンドだけ行いましたが,最後の手番だったN君が高い数字のカードをプレイして圧勝.
ギャロップ・ロイヤル(Gallop Royal/K.Teuber/Goldsieber)
御輿は4人の従者によって運ばれます.従者には-2,1,2,3,5,+-2(策士:自分のコマを2進めた上で,他のコマを2戻す)の6種類があり,レース時には4面サイコロによってどの従者がはたらくか決まります.サイコロの出た目に置かれた従者の数だけ御輿が進んだり,戻ったりします.したがってどの目が出てもいいように,4人とも出来のよい従者にしておきたいわけですが,その従者は競りで決まります.
競りの方法は独特です.従者は4人一組で競りにかけられるのですが,その4人を各プレイヤーが1枚ずつもち,他のプレイヤーが持っている従者がわからない状態で競りをするのです.ですから-2を持っているのにブラフで高い値をつけて他のプレイヤーが乗ってきたところに押し付けたりすることも可能です.競り落とした人はその4人の従者を自分の御輿に配置して抜け,残りのプレイヤーで次の競りを始めます.なお,5人で競りをするときには最初にパスした人が自分の従者カードを捨て,3人で競りをするときには1枚は場に公開,2人の場合は2枚ずつもち,1人の時は10ゴールド払って4枚引くというように,人数に応じて競りの方法が少し変わります.
競りが終わったらダイスを振って競争になります.-2などで後退していくと後ろには池が待っています.-2はたった一人しかいないのに,その目が出続けて池ポチャしてしまう人がでたり,牛歩なのにいきなり5で爆走したりと,従者によって御輿に特性が出ます.3着まで決まったらレースが終了し,賞金を獲得します.
レース後は御輿の従者入れ替えが起こります.前のレースで最下位だったプレイヤーが他のプレイヤーの御輿からよさそうな従者を1枚ずつ捨てさせ,また自分の御輿から悪い従者を1枚捨てます.その分を山札から補充したら,2組分だけ競りをします.自分の御輿の従者が気に入らなければ,この競りでお金をかけて入れ替えます.うまくいってよい従者が来ればいいのですが,逆にお金をかけたのにもっとひどい組み合わせになってしまったりもします.このようにレース,入れ替え,レース,入れ替えと6レース行って,お金の最も多いプレイヤーが勝ちです.レースは後半ほど賞金が高くなります.
競りで熱くなってお金を使いすぎないようにしながら,レースではひたすらよい目を出してトップを目指します.冷静に考える要素とエキサイティングな要素をうまくまぜた傑作です.引きのよいKさんが入れ替えをほとんどせずに独走し1位.一方博打に出たS君はダイス目で飛ばして1ゴールド差の2位.競りも運の要素が強く,つきに見放されたYさんが終始沈黙.
アクワイア(Acquire/S.Sackson/Avalon hill)
手番にはタイルを1つ置いて,3枚まで株を買うだけなのですが,実に考えさせられます.タイルが2つ以上つながったら,そこに屋根を置いてホテルチェーンが形成されます.ホテルチェーン同士が結合したら,大きい方に併合され,この時点で併合されたホテルチェーンの筆頭株主・第二筆頭株主には配当があります.次いで併合されたホテルチェーンの株は換金するか,併合したホテルチェーンの株と2:1で交換できます.どんどんタイルが置かれる盤面で併合が繰り返され,いくつかのホテルチェーンがどんどん大きくなっていきます.11タイル以上のホテルは併合されないというルールによって,盤面に置けるタイルがなくなるか,1つのホテルチェーンが41タイル以上になるかした時点で終了し,最後に残っているホテルチェーンの株主が配当を得て,もっともお金を持っているプレイヤーが勝ちます.
筆頭株主になるためには株の種類を絞り込んで買っていく必要がありますが,他の人も買っていなければ少ない株数で筆頭株主になるチャンスもあります.他のプレイヤーが何枚株を保有しているかよく見ながら,また自分の財布と相談しながら株を買っていかなければなりません.N君が株をほぼ独占したフェニックス(紫)が,強大なホテルチェーンになって1位.Yさんもフェニックスやクワンタム(エメラルドグリーン)など成長株をうまくおさえて2位.私はS君とゼータ株で頑張っていましたが,なかなか併合できるタイルが来ません.その上「併合される方に配当が入る」というのをよく飲み込めず,誤って自分が株を持っていないホテルを併合するという大失敗をしたのが響き,4位.共に前半配当がなかったS君もいい株が買えず,5位.ただこの展開は一様ではないだろうことが想像でき,ルールもわかりやすいので何度かプレイしたくなるゲームでした.
ジャンプ(Jump!/W.Kramer&M.Kiesling/?)
全員カードを1枚一斉に出し,表にします.手番プレイヤーから順に飛行機を進めたり,戻したり,飛行機から飛び降りたりします.陸地に下りればプラス点ですが手前ではあまり高い点数になりません.より遠くまで飛行機が行ったところで着地すれば高い点数になりますが,行き過ぎて水に落ちるとマイナス点になってしまいます.一番高いのは奥にある島に着地することですが,そこはタイミングが難しくてなかなかうまく着地できません.その上誰かが風カードを出していると目標地点に着地できなくなったり,飛行禁止カードを出していると飛び降りることができなくなってしまいます.全員が着地した時点でより遠くの陸地に着地しているコマから並べてプラス得点,より遠くの水に落ちているコマから並べてマイナス得点とします.合計の一番高いプレイヤーが勝ちです.
度胸をもって博打に出るか,安全策を取って早めに降りるか,思惑が入り乱れる楽しいチキンレースのゲームです.安全策をとったS君とYさんが1位,2位.最後に島に着陸を試みたKさんと私はN君の出した風カードで飛ばされ,マイナスポイントになってしまいました.今回はお試しで1ラウンドだけでしたが,何ラウンドかやっているとそれぞれのクセがわかってきて楽しいと思います.
フォレ・ヒュッテ(Volle Huette/S.Dorra/ASS)
手番には設備を増やすか,客を入れるか,勘定をするかのいずれかが出来ます.設備にはカウンタ席,テーブル席,ダンスホール,ビリヤード台,テーブルサッカー台,バルコニーがあり,設備がないとお客が来ないようになっています.設備を整えたら,お客を呼びこみます.客には大人(青・30マルク),女性(赤・20マルク),子供(黄色・10マルク)の3種類があり(大人・女性・子供というのは我々が勝手に考えたもの),それぞれの設備を求めて何人か組でやってきます.その組全員を受け入れるだけの設備があればお客を呼び込むことができます.そして勘定をすると,その時点で居酒屋にいる客がそれぞれお金を払い,収入になります.なお,その時点で他の居酒屋もお勘定になるので,できるだけ自分の居酒屋に客が集中しているときを見計らって勘定するようにします.
客が全体で10人を超えたら,移動が始まります.手番の最後にアクションカードを出して他の店から客を移動させます.移動のときに客はたいてい勘定を済ませてから出ていくのですが,アクションカードによって中には無銭飲食で出ていくのもいます.何回か勘定が行われるか,山札のアクションカードがなくなったらゲーム終了で,お金を一番儲けたプレイヤーの勝ちです.
Kさんは逢引カフェでに男同士のカップルが来店して繁盛し,1位.N君の居酒屋はバルコニーを充実させ,室内はダンスホールにするという特性をもたせましたがなぜか子供が多数来店してしまい,2位.私の居酒屋はカウンター席(写真)を充実させたものの,その他の設備が貧弱でビリ.たくさんの客を収容できるダンスホールが勝敗のかぎと見ました.
全体的に「ジャワ」の疲れが後を引いてしまいましたが,みんな見事な集中力で楽しいひと時を過ごすことが出来ました.
タイトル私KさんYさんN君S君サーカスだ!123**ジャワ33124リフィフィ53214ギャロップロイヤル41532アクワイア43215ジャンプ43241フォレヒュッテ51324