価値変動する商品でオークション『フォーラムロマナムの商人』日本語版、10月29日発売
2008年にドイツで個人出版され、愛好家の間で話題となっていた作品だが、ドイツ語版も含めて一般発売は初めてとなる。古代ローマでさまざまな商品を売買し、市場価値を高め、建物を作るオークションゲーム。
手番には3枚の商品を選んでオークションにかける。競り落としたプレイヤーは自分のお店にある商品で支払い、競り落とした商品をお店に並べる。その商品で建物を購入し、12勝利点分の建物を先に建設したプレイヤーが勝者となる。
支払いに使う商品の価値は、種類ごとに全プレイヤーが自分の前に並べている枚数分というところがポイント。支払いでなくなった商品は価値が下がり、落札や手札からの補充で新たにお店に並べられた商品は価値が上がる。この相場変動をうまく読んで先手を打ち、利益を出せるかがポイントとなる。
商品価値を効率よく活用するためには、プレイヤー間の流行商品を読み、商品カードを出すタイミングや支払いに使うタイミングを見極めることが重要となる。時には他のプレイヤーと同調して、価値を高めていくことも求められる。
自分のお店に伏せて並べた商品は市場価値に影響を及ぼさないというルールや、得点ではなく毎手番商品をもたらす「産地カード」の選択もあり、遊びごたえのある奥の深い作品となっている。
崩さないようにゴミを捨てる『マウンテン53』日本語版、11月18日発売
2013年にアバクスシュピーレ社(ドイツ)から発売された『分ければ資源』をリメイク。ゴミの形をした木駒を崩さないようにゴミ箱の中に入れていく。
1~10の数字が書かれたカードから1枚を選んで全員一斉に出し、数字の小さい人からその数だけ、ゴミ箱にゴミを入れていく。崩してしまったらペナルティーマーカーを取り、ゴミ箱を空にして次のラウンドへ。こうして、6回ゴミが崩れたときに、ペナルティーマーカーの一番少ない人が勝者となる。
全てのゴミ駒を乗せきれば得点になる逆転ポイントもあり、最後まで気が抜けないバランスゲーム。カード、タイル、箱などのイラストを一新し、ゴミ箱の大きさ・形だけでなく、牛乳パック、空き缶、空きビン、リンゴの芯を模した木製コマはオリジナルをほぼ忠実に再現している。