アメリカ・ゲームシーン賞に「ヨーロッパゲーム」
アメリカではカタンやプエルトリコなどのルールの多いゲームが受け入れられ、これまでのモノポリーなどに代わって年々売上げを伸ばしています。その成長が2002年に急激に上がり、マスメディアで取り上げられるようになったことが受賞理由となりました。ちなみに昨年のゲームシーン賞は「組織化されたプレイ(Organized
Play)。」メイジナイトなどのミニチュアゲームやTCGの大会やゲーム会の組織化が評価されています。
日本でもマスコミで取り上げられる機会が増え、人生ゲームが史上最大の売上げを記録するなど、類似した状況だと言えるでしょう。ニューヨークタイムズに「PC世代がボードに回帰(The PC Generation, Back to the Board)」という記事があったそうですが、日本でも同じことが言えます。その世代の心をつかむヨーロッパゲームは、今や世界現象と言えるかもしれません。(ICV2)
初心者?とフリーク
ドイツのサイトでよく見かけるのが「たまたま遊ぶプレイヤー(Gelegenheitsspieler)」と「たくさん遊ぶプレイヤー(Vielspieler)」。前者は「初心者」、後者は「フリーク」と訳しているが、少しニュアンスが違う。
「たまたま遊ぶ」というと、余った時間に付き合い程度という感じ。「Gelegenheits-dieb」は常習犯ではない出来心からの泥棒という意味だ。一方「たくさん遊ぶ」というと、わざわざゲームをするために時間を作る感じがする。
初心者でもはまってしまってたくさん遊んでいる人。頻繁に更新されているボードゲームサイト運営者の中には、始めたばかりではまっているという人が結構いる。
一方、経験者でも飽きてしまってたまにしか遊ばない人もいるだろう。古株のゲームサークルに昔から参加していて、この頃面白いゲームがないと言わんばかりにおしゃべりばかりという人など。
これにぴったり対応するのが、以前「プレイスタイル」を書いたときに田中文啓さんが提案された「人生におけるプライオリティー」。要は過去に関係なく今、どれくらいゲームを楽しみたいと思っているかということだ。
「フリーク」や「マニア」という訳はネガティブなニュアンスがあるとは言え、人生におけるプライオリティーが高い人をよく表している(高すぎるからネガティブになるとも言える)。問題はプライオリティーの低い人、たまたま遊ぶ人を一言で何と言うか。
例えば私が帰省したときだけ誘われてゲームを遊ぶ友達は「初心者」とは言えない。楽しんでくれるのは確かだが、自主的に遊ぼうという「心」はまだあまりない。素質はあると思うのだが。
というわけで、経験の有無を問わずに現在プライオリティーの高くない人を何と呼ぶか、さらには「フリーク」や「マニア」に代わる日本語はないか、皆様の知恵を拝借したいのです。