七つの印、シュピールグートを受賞
シュピールグート賞はドイツ年間ゲーム大賞と同様、メーカー・ショップ関係者を除くさまざまな分野から選ばれた「子どもの遊びと玩具審議会」がテストとディスカッションの末選出するもので、50年近い伝統ある賞です。基本的にデザイン・素材重視で幼児向けの木製玩具が多く選ばれる傾向にあります。ボードゲームではハバ、ドライマギアなどの子どもゲームメーカーが受賞しており、アミーゴもココタキで受賞したばかりですが、大人向けのカードゲームというのは珍しいケースです。
七つの印はシュテファン・ドーラ氏によるトリックテイキングゲーム(全員1枚ずつカードを出し、一番強いカードを出した人が総取りするというタイプのカードゲーム)。このゲームでは予め宣言した色のカードを集めることを目指しますが、1人お邪魔者のプレイヤーが邪魔に専念するので思ったように取れません。日本ではメビウスから日本語訳つき(2200円)で国内販売され、好評を博しています。
ドイツではスカートをはじめとして無数のトリックテイキングゲームがありますが、その中のひとつが重要な賞を受賞したことは、トリックテイキング文化が根強いことを示すと共に、これをドイツ外に広めようという意思がはたらいたのかもしれません。近いうちにロゴ入り版が日本に入ってくることになりそうです。(Amigo)
→ゲーム紹介:名古屋EJF・メビウス・The table game which plays happily
→シュピールグート:日本窓口・ドイツ本サイト・今月のボードゲームコーナー
メビウス便4月
4月のメビウス便はニュルンベルク発表の新作続々登場。
ラベンススバーガーからはクニツィアのレースゲームマルコポーロ(Marco Polo)とオンライン版もある子どもゲームメイク&ブレイク(Make’n Break)。
アバクスからシャハトの期待作、交易ゲームハンザ(Hansa)と子どもカードゲームネズミ(Mausen)。
去年のエッセンで発売されたコスモスの2人ゲームドラキュラ、マテウスがイラストを手がけたハンスのカードゲームサンクト・ペテルスブルク。
以上6タイトルから半分を4月、残りを5月に。オプションとしてアミーゴとアバクスの子どもカードゲーム。マイスターの窓さがし(Meister Scheibenkleister)、シュタウペのココナッツはどこ?(Wo ist die Kokosnuss?)、クライネフィッシュ風のピラニア(Kai Piranja)。(4/9)