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オリジンズ閉幕、アメリカオリジナル作品も

 アメリカ最大のゲームコンベンション「オリジンズ」が6月29日から5日間にわたってオハイオ州コロンバスで開催されました。ゲストには乗車券人気で注目を集めるA.R.ムーン氏。レポートをしたR.トロンキスト氏の感想ではアスモデーのダンジョンツイスター、プレイルームのポイズン、クイーンのラットホット、イーグルゲームズのレイルロード・タイクーン、ジョリーロジャーの王朝、フェイス2フェイスのラインレンダーが評価されています。またオルトレマーレがアミーゴから発売されるなど、ドイツメーカーの動向も少し知ることができます。

 出展されたゲームを見ると輸入ドイツゲーム中心の傾向はまだ続いていますが、中には独自にデザイナーゲームを作り、その内容が評価され始めるところが出てきました。これらのゲームもオリジンズに参加しているバネストから日本で紹介されることでしょう(リンク先は写真)。(Gamefest)



  • アスモデー

    ダンジョン・ツイスター(Dungeon Twister、C.ベーリンガー作の2人用戦略ゲーム、7/20)、同拡張(8月〜)ほか
  • カフェゲームズ

    フォーミュラ・デ拡張バーレーン&上海(7月中旬)、マレ・ノストルム神話拡張(8月中旬)、テンプス(Tempus、M.ワレス、10月)、アベ・カエサル(来年)、塔のゲーム(Spiel der Turme、R.ホフマン、来年)
  • デイズ・オブ・ワンダー

    キャメロットの影(Shadows Over Camelot、発売中)、メモワール’44拡張(9月)―地形パック(Terrain Pack)、極東戦線(Eastern Front)、夏冬ボード(Winter / Desert Board)、修道院殺人事件拡張(9月、新版に付属)、乗車券PC版(10月)、キャメロットの影限定フィギュア(12月)
  • イーグルゲームズ

    帝国の征服(Conquest of the Empire)新版、レイルロード・タイクーン(Railroad Tycoon)
  • フェイス2フェイスゲームズ

    ラインレンダー(7月末)、ウィザーズブルウ(アムレットのリメイク、10月)、ロイヤルターフ(10月)、ドラゴンの秘密(Dragon’s Secret、R.クニツィア作ドラゴンの財宝のリメイク、年明け)、ジェネシス(R.クニツィア、年明け)、ハニーベア(R.クニツィア、年明け)、カウタウン(S.サクソン作メトロポリスのリメイク、来秋)、キャントストップ(来秋)、ブームタウン拡張(年内の新版に付属)
  • ファンタジーフライト

    アーカム・ホラー砂漠を越えて
  • ジョリーロジャーゲームズ

    王朝(Dynasties、8月)、ルッカ(Lucca、年末)ほか
  • メイフェアゲームズ

    カンダミール英語版、ゴーウェスト(Go West!、L.コロヴィーニ)
  • プレイルーム・エンターテインメント

    ポイズン(R.クニツィアのライトカードゲーム、8月中旬)、百獣の王(〃、10月)、シャルルマーニュの騎士(R.クニツィア作タブララサのリメイク、来年)ほか
  • リオグランデゲームズ

    英語版…パラッツォ(アレア)、インダストリア(ボードはドイツ語のままとのこと)、ラッキーループインダスラットホット(Rat Hot)、ターボタクシー(Turbo Taxi)、ローマ(Roma)、アーキテクト(Architekton)、インカ(Inka)、ヴァレンシュタイン(以上クイーン)、ティカルトーレス(以上アバクス)、龍の騎士(Dragonriders)、オルトレマーレ(以上アミーゴ)、グローリア・ムンディ(J.エルンスト、10月)、ヴェリタス(J.エルンスト、来春)、メディチ(来春)、スチーブンソンロケット(来春)

    カルカソンヌ・ディスカバリーはハンス社から発売、プエルトリコ新拡張は未定。
  • ウェストエンドゲームズ

    フンタ
  • ゼットマンゲームズ

    原始スープサンチアゴお邪魔者リーフエンカウンター(Reef Encounter・10月・$50)、シエナ(Siena・イタリアのホワッツ・ユア・ゲーム社と共同制作)ほか

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「勝利への道」に新バリアント

 年間ゲーム大賞のノミネート5作に入った勝利への道(Verflixxt! くそったれ)にホームページが登場、新しいバリアントが発表されました。ルールにもタイルを並べ替えるなど5つのバリアントが付属していますが、作者のクラマーとキースリングがテストプレイを重ねて作ったものです。物足りないと思っていた方は特に4番をお試し下さい。(Verflixxt Nochmal

1.8人用

 コマを1人につき2つずつ追加すれば7〜8人でも遊べます。

2.場所交換

 1を振ったら、1マス進める代わりに1マス前か後ろにいるコマと場所交換できます。交換の際タイルは取りません。

3.ラッキータイルもマイナスに

 このルールは2〜4人用で、5人以上の場合はもう1セット必要です。ラッキータイルをプレイヤー人数+2枚だけ使います(6人なら8枚)。そのうち3枚をゴール直前に並べ、残りを通常の位置に並べます。ラッキータイルは1枚だけ取れば一番マイナスの大きいタイルをプラスにできますが、2枚取るとどちらも効果がなくなり、3枚取ったら1番プラスの大きいタイルがマイナスになってしまいます。

さらにバリアントとして、最後尾のコマよりも後に残ったタイルはゴールタイルの下に重ねておきます。1人を除いて全員ゴールしたら、その人がこのタイルを含めてまだ取られていないタイルを全部取ります。

4.戦略ゲーム

 各自-1と1〜6の数字が書かれた7枚のカードをもちます。手番には合計が6以下になるようにカードを自由に組み合わせて(何枚でも可)出します(例えば1,4,-1,2や1,3や6や4,3,-1や2)。次にカード1枚につき1回ずつ、その数だけコマを移動します(4枚出せば4回)。移動のたびに、タイルを取る状況になったら取らなければなりません(通常ルール通り)。出したカードは自分の前に置き、全員が手札を使い切るまで回収できません。先に手札を全部使いきった人はパスします。ルールブックにある他のバリアントと組み合わせて遊ぶのもよいでしょう。

5.裏向きタイル

 タイルを混ぜて表向きでランダムに並べます。番人はスタートから近いラッキータイルかプラスタイルに置きます。手番の最後に、コマも番人も乗っていないタイルを1枚、裏返します。裏返せるタイルがなければ何もしません。タイルは表向きでも裏向きでも取らなければなりません。